多様な文化と自然 地域の魅力詰まる

世界遺産は「人類共通の宝」。日本には文化遺産19、自然遺産4の計23件がある。文化遺産は木造建造物が中心で、自然遺産は森と海の多様な生態系である。写真を見るだけでも楽しい。9月には世界遺産検定の1級を持つ俳優の鈴木亮平さんが、思いを巡らせて絵と文を描いた「行った気になる世界遺産」を出版するなど、学ぶことで旅行気分を味わうこともできる。

登録を目指す次の候補は、文化遺産では三内丸山遺跡(青森県)など「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、秋田、岩手各県)。自然遺産ではヤンバルクイナなどの絶滅危惧種が生息する「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島、沖縄)が有力視されている。

世界遺産検定事務局の宮沢光主任研究員は「世界遺産は各国の宝であると同時に、その地域の文化と自然の多様性が詰まっている。多彩な魅力を知ることで遺産を守ることにつながる」と話す。遺産の知識を身につけて現地を訪ねれば、これまでとは違った景色が見えるに違いない。

■ランキングの見方 問題文と選択肢。数字は間違った人数。写真は1位日光市観光協会、2位東大寺、3位国立西洋美術館、4位薬師寺、5位堺市、6位広島県、8位延暦寺、9位沖縄観光コンベンションビューロー、10位天草宝島観光協会の提供。「これが解けたら名人」の問1小笠原村観光局、問2姫路市の提供。

■調査の方法 NPO法人世界遺産アカデミーと日本観光文化協会の協力で、日本にある世界遺産に関する設問を25問作成。9月上旬、インターネット調査会社のマイボイスコム(東京・千代田)を通じ、全国の20~60代の男女1000人(各世代とも男女同数)に解いてもらった。

(生活情報部 大久保潤)

[NIKKEIプラス1 2020年10月3日付]