キングジムの電子ノート 紙の書き味、2400冊分を記録
注目の製品使ってみました!
●ストレージ:32GB ●ディスプレー:6.8 型電子ペーパー(1440×1080ドット)●端子類:USBタイプC( USB2.0)、マイクロSDカードスロット(最大32GB)●無線LAN:11b/g/n(2.4GHz帯)●バッテリー駆動時間:約10日●サイズ:幅132×奥行き175×高さ10ミリ●重さ:240グラム●実売価格 4万7000円前後
文具感覚で使えるデジタルノートとして、キングジムが開発した「フリーノ」。ディスプレーには、アマゾンの電子書籍端末「キンドル」と同じイーインク(E Ink)製の電子ペーパーを採用。サイズは6.8型で、A6用紙ほどの表示エリアとなっている。本体の重さは240グラム。そこに紙のノート(A6サイズ・36ページ)なら約2400冊、約8万7000ページ分の情報が記録できる。
一番の特徴は、紙のノートのような使用感だ。スマホやタブレットはディスプレー表面が堅いガラスで、カツカツとした感触になりがちだが、電子ペーパーを採用したフリーノはペン先が少し沈み込む。その感触は紙に手書きをしているようで心地よい。
ペンはワコム製。電池を必要とせず、4096段階の筆圧を感知する。線の太さや色の濃淡のほかに、描画の種類も鉛筆とペン(万年筆)、筆の3つから選べるので、メモだけでなくちょっとした絵を描くのも容易だった。
メニューには「Calendar」や、PDFファイルなどを表示する「Documents」などを用意。別売のケースを組み合わせれば、卓上カレンダーとしても利用できる。独自の「note」形式のメモのほか、SDカードやクラウド経由でPDFファイルを読み込み、そこに手書きのメモを加えることも可能だ。
小型軽量でカバンにも収まりやすく、屋外でも室内でもサッとメモが取れる。手帳やノートが手離せないという人にお薦めの、新感覚端末といえるだろう。
(ライター 原如宏)
[日経PC21 2020年11月号掲載記事を再構成]
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