劇団ひとり 好きな芸人3位「不祥事がないからかな」好きな芸人 嫌いな芸人 2020

日経エンタテインメント!

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日経エンタテインメント!によるお笑い芸人人気調査の「好きな芸人」で、2019年の20位圏外から20年は3位に急浮上し、タモリと並んだ劇団ひとり。25~34歳女性のカテゴリーではサンドウィッチマンと同率1位に。この1年に一体何が起きた? 結果を本人にぶつけてみた。

1977年2月2日生まれ、千葉県出身。93年にデビューし、2000年よりピン芸人として活動。06年に『陰日向に咲く』で小説家デビュー。自身の小説を原作とした初監督映画『青天の霹靂』が14年に公開。Twitterを積極的に活用している。太田プロダクション所属(写真:中村嘉昭)

「いや~、この1年を振り返って、目立つような活躍をした実感がひとかけらもないのでびっくりしてます。ロト6くらいの確率で、うまい具合に『ゴッドタン』のファンにアンケートが回ったんじゃないかなって(笑)。若い女性からの票が入ったんですか? それって(アンジャッシュ)渡部さんの票が流れてきたんじゃないですか? “浮気をしないキャラ”というか……それ、普通なんですけどね。今の芸能界ではそれさえもキャラになるのかって。とにかく不祥事を起こしていないっていうのが1番でかいんじゃないかと(笑)」

笑いたっぷりの謙遜モードだが、詳しく掘り下げてみると、様々な動きがあった1年だった。昨年10月にはMCを務める『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(日本テレビ系)がレギュラー化。ゴールデン帯のMCは何度も経験してきたが、これまでとは違った手応えを感じていると言う。

「確かに、この番組は大きかったかもしれないです。番組の性質上、司会しているだけで、ほんとは何も知らないのに賢く見えるというか(笑)。それと、子どもと一緒にテレビに映っていると好感度が上がると聞いたことがあるんで、それもあるのかな。ただ、そうやって好感度が上がって、来年もランキングに入りたいという気持ちが芽生えると、深夜番組での動きが鈍くなってしまいそうで……」

実生活では3児の父。その立場で笑いを取るか好感度を取るかの葛藤はある。親としての顔を積極的に見せないようにしているのは、こんな理由だ。

「好感度を気にすると、下ネタとかやっぱり言いにくくなるんですよ。なので、ファミリー層向けの仕事はバランスよくさせてもらってます。例えばですけど、おむつのCMに出てたら、『ゴッドタン』でキングコング西野のお尻に指を突っ込めなくなるじゃないですか(笑)。この1年に限ったことではないですけど、僕としては、お笑いの仕事がやりづらくならないよう見極めてますね」

この仕事は自分が適任か

一方で、宣伝大使のような役割を期待されることも。昨年は映画『ジョーカー』のプロモーションに登場し、ピン芸人の立場から主人公のペーソスを熱く語る映像はSNSでも評判に。国内興行収入50億円突破という大ヒットの後押しをした。

「映画のプロモーションは芸能人の大事な仕事の1つなんですが、僕の場合は、劇団ひとりに合わないなと思った作品は、事務所サイドでお断りすることもあるんです。『ジョーカー』は、見たら本当に面白かったんで『ぜひともやりたい!』と言いました。プロモーションもやりすぎると説得力がなくなると思うので、慎重に受けるようにしています。

振り返ってみると、合わないことを無理してやらないようにしてきたっていうのはあるかもしれない。若い頃は、無理に引き受けて結果を出せなかったときは毎回自分のせいにして落ち込んでいましたけど、今は、自分は適任なのか冷静になれるようになって。『やり終わったらどういう気分になるんだろう?』というのを考えて臨んでますね。もちろんギャラが桁違いに高かったらそんなこと考えずにやりますけど(笑)」

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