触ってきたの? 知らないと勘違いするtouch me for…デイビッド・セイン「間違えやすい英語・聞き手編」(68)touch

相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は「触る」「触れる」という意味のtouchを使った表現をご紹介したいと思います。

◇  ◇  ◇

ユウカたちのチームは製品の新たなキャンペーンを行うことになりました。他部署とも協力することになり、さっそく広報部との連絡役をキャリーに頼むことになったのですが……。どうやらキャリーは広報部に苦手な人物がいるらしいのですが、その理由を巡ってユウカとの会話がすれ違ってしまいます。

それはこんな会話でした。

Yuka: Alright, let's go with this campaign plan.
Steve: Good idea. Let's work with the public relations department and put something together.
Yuka: Carrie, can we ask you to be the go-between?
Carrie: OK! Of course, you can leave it to me.
Steve: Okay, if you could contact Kenny in PR and tell him what we've decided that would be great.
Carrie: Kenny? No way!
Yuka: Why not? He seems friendly and easy to get along with.
Carrie: That guy. He touched me for some dollars the other day.
Yuka: Are you serious? That's horrible!
Carrie: I know. After that I don't really want anything to do with him.
Yuka: That's like textbook sexual harassment there!
Carrie: No, there was nothing like that. I mean, I didn't appreciate it though.
Yuka: But still, no matter how well you got along, doing something like that during work hours is bad manners.
Carrie: Meh, anyway I'd like for pretty much anyone but him to be the PR contact.
Steve: Got it. I'll ask Andy.

日本語に置き換えてみると次のようになります。

ユウカ:では、キャンペーン計画をぜひ進めましょう。
スティーブ:そうだね、広報部とも連携して進めていこう。
ユウカ:じゃ、キャリーに連絡役頼んでもいい?
キャリー:もちろんよ、任せて。
スティーブ:じゃあ、広報のケニーに連絡して、決まったこと説明してくれるかな?
キャリー:ケニー?! いやよ!
ユウカ:なんで? フレンドリーだしやりやすいよね。
キャリー:あの人、前に私にお金を無心してきたのよ!
ユウカ:それほんとう?! 最低ね!
キャリー:ええ、それ以来関わらないようにしてるの。
ユウカ:それも立派なセクハラよね!
キャリー:セクハラではないわ。たしかにいやな気持ちだったけど。
ユウカ:でも、いくら仲良くても、仕事中に触ったりするのはマナー違反よ。
キャリー:とにかく、広報の担当はケニー以外にしてほしいわ。
スティーブ:わかった。アンディに頼むよ。

上記は、ユウカとスティーブ、また同チームのキャリーの3人でキャンペーンの進め方に関しての会話になります。キャリーに連絡役を頼み、快諾してくれたと思いきや、広報部のケニーに連絡をとるよう伝えると態度が急変。その理由はユウカにとってはかなりショッキングな内容だったのですが、どうやらちょっと勘違いをしてしまったようです。

いったい何が原因だったのでしょうか?

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