在宅勤務の部下はどう管理? マネジャーの悩みに回答
『組織力を高める テレワーク時代の新マネジメント』より
新型コロナウイルスで働き方が大きく変わっています。その最たるものがテレワーク。ただ、姿が見えない状態で社員をどう管理したらいいのか、マネジャーの中には戸惑いを感じている人も多いでしょう。成瀬岳人氏の著書『組織力を高める テレワーク時代の新マネジメント』(日経BP)では、テレワークで結果を出せるチームを作っていく方法が解説されています。
◇ ◇ ◇
著者の成瀬さん自身、東日本大震災を契機にテレワークを始め、全員がテレワークという部署のリーダーを何年も務めています。様々な企業の働き方改革のプロジェクトに携わり、総務省から委託を受けたテレワークマネージャーとしても企業や団体などに助言してきました。
そういったテレワークの経験から成瀬さんが学んだのが、部下の行動を逐一把握し、コントロールするような「マイクロ・マネジメント」ではうまくいかない、ということです。時間や空間を共有していないテレワーク環境において、そういった細かい管理をやろうとすると結局はマネジャーも部下も疲弊してしまい、いい結果は生まれません。細かく指示を出しすぎて、部下からそっぽを向かれて放置状態になってしまうこともあります。
「支援する」マネジメントへ
では、どうしたらいいのでしょうか。まずは、下のチェックリストであなたの現在のマネジメント・スタイルをチェックしてみてください。
あなたのマネジメント・スタイルをチェックしてみよう
成瀬さんは管理型から支援型のマネジメントへの変革が必要だと説きます。リモートで、部下の様子が逐一見えない以上、それを見ようとするのではなく、見ないままでもチームとしてうまく回るようにしていく。そのような考え方への切り替えが必要だということです。これを本書では「成果創出支援型マネジメント」と呼んでいます。
上のチェックリストは、このマネジメントスタイルに沿ったものになっています。すべての項目にチェックが入っていたら、テレワークに向いたマネジメントをすでに行っているということです。