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イラストはイメージ =PIXTA

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バベルの塔はなぜ崩れたか

昔、ヒトはただ1種類の言語を話し、全能に近かったといいます。自らの力に酔ったヒトは増長し、天に届く塔を造り始めました。天に住む神がみに挑戦するために。それが「バベルの塔」です。神は怒り、その業によって塔は崩れました。

その塔を壊したのはしかし、雷(いかずち)でもなんでもありません。聖書曰(いわ)く、神はただ、「言葉を乱した」のです。ヒトの言語を今のようにバラバラにしました。出身国によって地方によって立場によって、使う言葉が異なるようになりました。すぐに塔の建設作業は滞るようになりました、柱にズレが出て、床は歪み、塔はまもなく自壊したのです。

言葉がそろわなくては、みなで力を合わせて何かを成し遂げることはできません。ただ自壊するのを待つのみになるでしょう。

この「バベルの塔」の寓話(ぐうわ)で聖書は、今の世界の困難の原因を「言葉がズレているから」と断じているのです。組織がシステムとして自律的に動くようにするためには「共通言語」が必要です。組織の成員が同じ考えのフレームワークを使いこなさなくては、コミュニケーションはムダになり、ビジョンも事業目標もビジネスモデルも意味がありません。

使いこなすべき共通言語として、ここでは「論理思考」を挙げましょう。

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