学生時代のような恋がしたい作家、大石静さん

おおいし・しずか 脚本家。東京都生まれ。TVドラマ「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」など執筆。「恋する母たち」(TBS、金曜22時)が10月から放送開始。
おおいし・しずか 脚本家。東京都生まれ。TVドラマ「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」など執筆。「恋する母たち」(TBS、金曜22時)が10月から放送開始。

結婚して27年、夫の浮気が判明して別居の話が出たこともありましたが、大事には至りませんでした。子育ても終わり気分的に余裕が出てきた今、学生時代のようなきれいな恋がしたいです。夫に内緒で居酒屋に行く男友達や、仕事仲間のおじいさまもいます。でも、真剣な恋がしたい。アドバイスをお願いします。(東京都、50代、女性)

◇   ◇   ◇

学生時代のきれいな恋ですか……。

若いころの恋がきれいだったという感覚は、私にはないんですけれども……。でも、あなたの気分はわかります。

このまま老いて終わってしまうのはイヤだ。もう一度、胸キュンしたい。ということですね。

それは私も思います。あなたより10歳くらい年上の私でも思いますよ。

でも恋って、しようと思ってするものではなく、思わずしてしまうものなのです。

努力してできるものではなく、運命的なものだからこそ、恋はステキだし、胸キュンするんじゃないでしょうか?

“アドバイス”をとありますが、何かアドバイスして、その通りにしたら胸キュンを手に入れられるものではないことくらい、おわかりですよね、50代ですもの。

でも、もし、そういう運命の人が本当に現れて、あなたの望む「真剣な恋」に発展した場合、あなたは、今ある家庭を捨て去って真剣な恋に突き進めるんでしょうか?

その覚悟があれば、何でもありだとは思いますよ。ガンガン外に出て、新たな出会いを求めてみるのもいいかもしれません。

でも、“居酒屋に行く男友達や、仕事仲間のおじいさま”がほどよいのは、そのリスクがないからですよね。

人生は思うようにならないもので、胸キュンと安定は、同時に手に入らないことになっているのだと思います。

手っ取り早く胸キュンしたい時は、ネットフリックスの『愛の不時着』をご覧になったらいかがでしょうか? これは胸キュンできますよ。まさにきれいな恋を切なく描いており、韓国の男優、ヒョンビンの美しさにしびれました。私はドラマの作り手ですが、職業を忘れてハマりましたので、ぜひ世の中の胸キュン不足の女性におススメします。女性ホルモンも上昇しますよ、きっと。

私が以前に書いた『セカンドバージン』というドラマも、中高年の女性に人気のラブストーリーでした。そちらもぜひご覧になってみて下さい。リスクの高い恋もステキですが、ドラマの中で夢をご覧になるのも、バカにできない良い方法です。

[NIKKEIプラス1 2020年9月26日付]


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