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電気自動車は本当にお得? 今後のカギは充電コスト

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NIKKEI STYLE

走行中にCO2を排出せず、環境にやさしい電気自動車(EV)が徐々に普及してきました。車両価格が下がるなか、充電料金などのランニングコストに変化が出てきました。ガソリン車とどちらがお得なのか探りました。

各社が新モデル

EVは各社が新たなモデルを投入しています。ホンダは8月27日、初の量産型のEV「ホンダe」を国内で10月30日から発売することを発表しました。小回りのきく性能やドアミラーをなくした小型のデザインが特徴的です。値段は約450万円、1回のフル充電で約300キロメートルの走行が可能です。日産自動車は10年ぶりとなるEVの新型車「ARIYA(アリア)」を2021年中ごろに投入します。SUV(多目的スポーツ車)で値段は約500万円。1回のチャージで走行距離は最大で610キロメートルです。

EVの保有台数自体は年々、増加傾向にあります。次世代自動車振興センターの調べでは18年度末に10万台を超えてきました。EVというと、ガソリン車に比べ車両価格が高いというイメージがあります。現状では一台400万~500万円します。国や自治体から補助金が出るとしても、ガソリン車と比べると、かなり高く感じるかもしれません。

ただ本体の車両価格は年々下落傾向にあります。最も売れている日産の「リーフ」でみると、19年に発売したモデルは航続距離が飛躍的に長くなった分、値上がりしていますが、それ以前はモデルチェンジのたびに値段が下がっていることが分かります。今後も電気自動車全体として値段は下がっていくことになります。

将来的にガソリン車より安く

普段使っていく中でかかる費用の値段はどうでしょうか。仮に100キロメートル走行した場合ですと、ランニングコストはガソリン車が690円なのに対して、EVは310円と、380円の差がでます。電気料金はガソリン・軽油のような大きな価格変動もありません。年間のランニングコスト自体はガソリン車に比べて、EVのほうが年間で約3万6000円ほどお得です。

今日の値段の方程式はこうなります。さまざまな要因を合わせると、現在はガソリン車よりもEVのほうがコストが高いですが、これからEVの価格は下がりそうです。米テスラは車載電池の基幹部品を自社生産すると発表し、3年後にガソリンエンジン車を下回る2万5000ドル、約260万円の新型車を発売する予定です。将来的にはEVのほうがコストが低くなりそうです。

ではこのまま、EVは普及していくのでしょうか。そうとも言い切れません。ランニングコストの部分にあたる、充電コストに変化が起きています。そもそもEVを充電するには家で行うのと、充電スポットで充電するという二通りのやりかたがあります。

この充電スポットの数は電気自動車の普及もあって拡大しています。20年3月末時点で全国に1万8270か所あります。ガソリンスタンドの数の6割に達しています。

取材したのは、横浜市内に8月にできた、EV充電設備を兼ね備えた複合型の実証店舗です。施設名は「Delta EVチャージングステーション」。デルタ電子と出光興産が設置しました。充電している間、カフェで楽しんだり周囲を散策できたりします。出光のガソリンスタンド跡地を活用し、駐車場とデルタ電子のEV充電器をセットで提供しています。6カ所の駐車場、4カ所のEV充電器を設置しています。充電料金は30分で700円。30分の駐車無料券やカフェのドリンクチケット付きです。一般的な充電スポットの料金は30分500円ほどです。事業者は「電気自動車の普及を狙って低く抑えているが、今後は高くなるかもしれない」と話していました。

充電料金は上昇傾向

大規模ショッピングモールなどでの充電についても、従来は無料だったものが、有料になるなど、充電環境は全体として値上げに動いています。既に実質的な値上げを行っているところもあります。代表的なものが日産の「ZESP」というサービスです。月額2200円という価格で全国の日産ディーラーや高速道路などに設置されている急速充電器が使い放題というサービスでした。

これが19年12月に料金が改定されました。新たに設定された4種類のプランから選ぶようになったのですが、最も大きな違いは使った分だけお金を払う、従量課金型だということです。ユーザーにとっては実質的な値上げとなりました。これまでは電気自動車の普及のために、自動車メーカーや充電スポットを運営する企業が値段を抑えてきました。電気自動車の台数がある程度増えてきた今、適正価格に近付ける動きが出てきています。

日本でも自動車各社がこぞってEVを発売するのはニーズが高まってきただけでなく、2020年度から日本でも導入される企業別平均燃費の規制対策の要因が大きいです。EVではアメリカのテスラなど新興勢も台頭しています。内燃機関と呼ぶガソリンやディーゼルエンジンを得意としてきた従来の自動車メーカーは本音をいえば同じ土俵に立ちたくないが、規制に対応するために、やむなく開発を進めている面もあります。普及期であれば充電料金もぐんぐん下がるはずですが、こうならないのはメーカーの様々な思惑もあるようです。

(BSテレ東日経モーニングプラスFTコメンテーター 村野孝直)

値段の方程式
BSテレ東の朝の情報番組「日経モーニングプラスFT」(月曜から金曜の午前7時5分から)内の特集「値段の方程式」のコーナーで取り上げたテーマに加筆しました。

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