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野菜たっぷり料理が人気のワインバー 東京・駒沢大学

2020/10/5
「しらすと九条ねぎの自家製つまみピザ」

シメにぴったりなのが、生地から手作りしている小ぶりな「しらすと九条ねぎの自家製つまみピザ」。

中央の九条ネギには生のネギのフレッシュ感、ほのかな辛みも残っているが、焦げるほどよく焼かれたその周り部分を食べると、引き立つネギの甘みにうっとりする。野菜料理が得意な同店らしい、「九条ネギのおいしさに開眼するピザ」だ。

ソースに使っているのはなんと細かくちぎった干しのり。ほのかな磯の香りが小麦の甘み、うま味を引きたてている。このメニューは中新井さんが手近にあった干しのりをつかって開業前から作っていたもの。

店で出すにあたり生のりでも試したが、チーズに負けない強い風味があるのは干しのりのほうだったという。ぜひ、軽い風味が特徴の自然派赤ワインと合わせていただきたい。

「お客様の8割ほどは常連様ですね」と語る倉井さん。常連の方が多いと入りにくくなる店もあるが、同店では初めて訪れる人にも常連の方々が気軽に声をかけ、混んでくると席を譲り立ったまま飲み続けることもあるそう。

「お客様の筋がいいことが、ここまで店を続けられている最大の理由だと思います。『女性が1人で来ても安心して飲める店』が、始めた時のひそかなテーマでもあったのですが、まさにその通りになっている気がします」(倉井さん)

毎日のように訪れる人もいるからこそ、中新井さんは高級であることよりも、価格を含めて「安心できる」ことにこだわって食材を選んでいる。「いい食材を使えば身近なものでも格段においしくなりますので、食材にこだわることは大切にしています。でも値段は高くしたくないので、そのバランスをとるのが難しいところですね」(中新井さん)

安心して頼めるリーズナブルな価格を追求しているのは酒も同じ。

値段を気にせず飲める価格の自然派ワインをそろえている

自然派ワインは倉井さんと中新井さんが話し合って選んでいる。選ぶ基準のひとつが「お客様が値段を気にせず飲める価格」であることだが、「でも、なにしろみなさん、たくさん飲まれるので(笑)」(倉井さん)と、最終的に高くついてしまうこともあるそうだ。だがこれだけ肴(さかな)がおいしいと、ワインが進んでしょうがない気持ちも理解できる。

同店はワインバーだが、日本酒の品ぞろえが良いのも特徴。倉井さん自身が日本酒好きなことも理由のひとつだが、最近自然派ワインの人気が出て全体的に値段が上がっているので、酒が好きな方たちがより安心して飲めるよう、日本酒も置くようにしたのだという。

これからどんな店にしたいかを尋ねると「常に8割くらいお客様が入っている店ですかね」(倉井さん)という答えが。「常に満員だと、入れないお客様が出てしまうので…」という理由に、愛があらわれている。

「憧れているのは支店を増やさずに小さな店と常連様たちを大事に守り続けるスタイルのお店。うちの店も手を広げず、今のまま、ずっとやっていきたいですね」(倉井さん)

そんな「ミャンカー」の気取らない料理と酒、そしてご夫婦との会話を楽しみに、今日もまたたくさんの人が訪れるのだろう。

<メニュー>

お野菜プレート 単品250円~、2種500円、3種650円、6種1050円 / 神亀酒粕入りいちじくバター 400円 / しらすと九条ねぎの自家製つまみピザ 650円 ※価格は税別。

ミャンカー(miankah)
住所:東京都世田谷区駒沢1-4-7
電話:050-3713-9686
営業時間 18:00~翌1:00(L.O.24:00)
定休日 火曜、第1・第3・第5水曜
※上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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