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野菜たっぷり料理が人気のワインバー 東京・駒沢大学

2020/10/5
夜遅くても野菜をたっぷり食べられる点も人気のひとつ
夜遅くても野菜をたっぷり食べられる点も人気のひとつ

同じ鉄道の沿線でも、ひとつ駅が違うと、街の風景も住人たちの気質もガラリと変わるもの。地元民に長年愛され続けている飲食店はそんな「街の気質」を映し出す鏡のような存在だ。例えば東急田園都市線。食のトレンドスポット・三軒茶屋の隣駅、各駅停車しか止まらない「駒沢大学」には三軒茶屋の喧騒(けんそう)も消え、どこかゆったりした空気が流れている。そんな駒沢大学エリアで人気の自然派ワインバー「ミャンカー」はまさに街の空気を映し出している店だ。住宅と間違えてしまいそうなほど、街に溶け込んださりげないたたずまい。田園都市線「駒沢大学」駅から徒歩3分の路地に「ミャンカー(miankah)」がオープンしたのは2010年5月。今年10周年を迎えた。

Summary
1.常連客でにぎわう自然派ワインバー
2.人気メニュー「お野菜プレート」は家庭料理ながらワインと合うしかけ
3.食材も酒も客のために安心できるものを選ぶ
住宅と間違えそうなアットホームな雰囲気がただよう外観

店名の「ミャンカー」はネコ好きの店主夫妻が、「ネコ」を意味する沖縄の古語の響きが気に入って命名したという。

店内に入ると、木を基調としたナチュラルな空間が広がる。手前には2人がけ・4人がけのテーブルが1卓ずつ、奥にはカウンターが4席並ぶ。

壁には店主夫婦の愛猫「むぎ」と「まめ」の写真とともに、常連客の愛犬の写真も多数飾られている。愛される店らしい風景だ。

店主でソムリエの倉井哲哉さんと料理担当の中新井綾さんご夫婦。

百貨店の社員だった倉井さんは独身の頃、世田谷区下馬の自宅近くにあった有名酒店「野崎商店」で自然派ワインを知り、その魅力に開眼。そんななか、今に続く自然派ワインブームによって、近辺に自然派ワインバーの名店「uguisu」(三軒茶屋)がオープンし、熱心に通いつめるようになった。

「自分でもこんなワインバーをつくりたい」と考えた倉井さんは33歳で百貨店を退職。飲食店やワインショップなどで経験を積みつつソムリエの資格を取得して、この地に店を開いた。

料理を一人でつくりあげている中新井さん。実は飲食店での修業経験はゼロだというから驚きだ。

「だから難しい本格料理ではなく、趣味の菜園で作っていた野菜を使った総菜料理を、ワインに合うようにアレンジして出すようにしています。肉料理も、シンプルなものがほとんどなんですよ」(中新井さん)

オープン当初はレバーパテやテリーヌなど、ワインバーにつきものの肉料理も作っていたが、客からは野菜料理のリクエストが多く、自然とそちらにシフトしていった。夜遅く入店してもたっぷり野菜料理が食べられることも、人気の理由の一つだ。

メニューにはパスタやピザがあることから、イタリア料理の店だと思われることもあるというが、野菜料理は和風あり、中国料理風あり、洋風ありとバラエティーに富んでいる。

「うちは普段使いの飲み屋ですし、料理はいろんなジャンルが一度に並ぶ家庭料理の延長でいいと思っています。料理でこだわっているのは『お酒に合うか』『おいしいか』『リーズナブルな価格か』の3点ですね」(倉井さん)

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