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生活改め体脂肪27→17% 「やまいの功名」あれこれ

立川談笑

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NIKKEI STYLE

我が家のヘルスメーターによると、かつては27%もあった私の体脂肪率がこの9月の時点では17%と、肥満状態はすっかり解消したと言えそうです。体重でみると今年1月からだけでマイナス7キログラム。これで骨格筋率が37%ですから、脂肪は落ちつつまあまあ筋肉も落ちていないかなと。

【関連記事】えっ、今から緊急手術!? 思わぬ大病から感謝の生還

私の場合、期間を決めて頑張るダイエットではなくて、生活習慣を変更したつもりです。言い換えれば、50歳台半ばにわずらった大病をきっかけに、持続可能な新しい生活習慣を導入したのです。とにかく、無理をしない。快適さをベースにする。これが基本。

ということで今回は、2019年11月に緊急手術を受けてから今日までの、病気や健康にまつわることを振り返ってみます。私の一体験ではありますが、働き盛りの皆さんにとって何かヒントになることがあれば。そんな思いでつづってみます。

私が突然襲われた大腸穿孔(せんこう)とは致命的なとても怖い病気で、まさに九死に一生を得た体験でした。思い返すたびにぞっとします。この入院を境に、私の生活面で大きく変わったことがいくつかあります。まず、ストーマを造設したこと。次に、高血圧が判明したこと。

「ストーマ」が教えてくれたこと

ここでいうストーマとは、いわゆる人工肛門です。手術で大腸の一部を切除した結果、私の腹の真ん中に縦15センチほどの傷が残りました。そしてその横、へそから左側を覆うように直径10センチの丸い粘着シートでピッタリと腹に付いているのが便を保持するバッグ、これがストーマ装具です。

1日に数回、バッグに溜まったものを捨てる。数日ごとにバッグを新しいものと交換する。そんな日常がいやおうなく始まりました。日常が変わるのですから、当然不自由さは感じます。それでも逆に「よく考えて作ってあるなあ」と感心させられました。各種ストーマ装具自体の工夫はもちろん、補充品を発注するシステムを含めて、医療とその周辺の充実ぶりは大したものです。

また、復帰後の高座でちらっとストーマの話を披露すると、後日お客さんから「実は、私もかつて……」とか「母の介護で私もずいぶん……」なんて声が寄せられたりして。意外とたくさんの人がストーマに助けられているのだと知ることになりました。

年をまたぎ20年3月に元に戻す手術を受けて、私のストーマ生活は終わりました。その期間に考えさせられたのは、外出時のトイレのこと。トイレの入り口に「人型の腹部に十字」のピクトグラムがあれば、「ここにストーマ対応設備がありますよ」のサインです。大ぶりな水洗台にシャワーのような蛇腹ホースがついたその設備を使うと、比較的楽な姿勢でストーマの中を処理したり洗浄できたりする。自在に温水を使えるゴキゲンなところもありました。

案外充実していたのが、町のスーパーマーケットのトイレ。よく分かってるなあ。設計には、きっと使用経験者が関わっているんだろうな、と思わせる細かい気配りが嬉しかった。反対に、残念なトイレが多かった印象なのが役所関係。設置してはあるんだけど、高さが窮屈だったり手元の操作に困難を感じたり。ひどいところでは、設備のパーツがなぜか取り外されていてまったく使えない例もありました。

よく利用者目線なんて言いますが、なるほど当事者になってみないと見えてこないものはあるのだなあ、と改めて感じた次第です。

そしてもうひとつの生活の大きな変化のきっかけが、高血圧です。入院して初めて知りました。重度ではないけれども降圧剤を処方される程度の高血圧症、なんですって。

高血圧は生活習慣病だといわれます。そこで、思い切って生活習慣を変えることにしました。主に食事面と運動面を改めることで、塩分を控えることと肥満を解消することを目標にしたのです。

おっと、ここでご注意。これはお医者さんのアドバイスを基にした、私の個人的な経験話です。単純に真似してしまうのは危険です。あくまでも一例として、ご参考にとどめて下さいね。

まず食事面。朝食と昼食を大きく変えました。朝は、ドライフルーツとアーモンドを入れたヨーグルトが基本。気が向けばバナナやシリアルを入れることもあります。ココアパウダーをかけて楽しんだり。

また血糖値に問題はないので、生フルーツも遠慮しません。だからカロリーは毎朝けっこうあります。朝は、塩分の摂取を控えつつ、さらに塩分の排出を促すカリウムを含むフルーツ類を多くする戦略です。

特盛り・大盛りの昼食は卒業

昼食はこれまでの牛丼特盛りだとかナポリタン大盛りから大転換して、野菜中心にして、炭水化物を大幅に削減しました。

器はかなり大きな、バスケットボールを半分に割ったくらいの木製ボウルです。普通ならその器から家族全員がサラダを小分けして取り分ける、そういう用途の巨大なもの。大量のレタスを盛った様は我ながら笑ってしまう光景で、家族には冗談で「飼い葉桶」と称しています。大量のレタスのほかの野菜にはトマト、ブロッコリー、キュウリなど。こうなると、ほぼ野菜が主食。

そして昼のもうひとつの主食といえるのがチキンです。むね肉1枚200~400グラムをパリッパリにグリルしたものをどっさり! 野菜と一緒にいただいています。ここは日によってサバの水煮缶に替わる日もありますが、いずれにしても大好物なので、毎日がうれしい昼飯です。

さあ、こうなるとお米のごはんや麺類はサイドメニュー扱いです。ほんの少しで、十分。焼きそばやナポリタンは、サラダをいろどるトッピングみたいになってます。

そして、ドレッシングは制限なしにしています。たくさんの種類のおいしいドレッシングが発売されています。あれこれ試すのも楽しみのひとつです。

このように、昼食では少々の塩分や脂質には目をつぶって、野菜食と肉(魚)食をぞんぶんに楽しむことにしました。

運動面としては、ウオーキング。数回に分けながら1日あたり2時間、10キロメートルほど歩くようにしています。新調したシューズも快適。好きな落語や音楽を聴きながらテクテクするのは気持ちいいものです。

あと、ちょっとした筋トレも最近始めました。3日に1回のペースで、ほんの5分ほどです。

9月になって、高血圧症も解消して血圧は正常値になりました。これがうれしい! 最近の検査では心電図や肺のレントゲンも問題ありませんでした。この生活をしばらく続けてみて、今後は年齢や体調次第でまた見直すことにします。

大病をきっかけに健康的な生活を手に入れた話でした。けがの功名ならぬ、やまいの功名ですかね。

どうぞ皆さん、お元気でお過ごしください!

立川談笑
1965年、東京都江東区で生まれる。高校時代は柔道で体を鍛え、早大法学部時代は六法全書で知識を蓄える。93年に立川談志に入門。立川談生を名乗る。96年に二ツ目昇進、2003年に談笑に改名、05年に真打ち昇進。近年は談志門下の四天王の一人に数えられる。古典落語をもとにブラックジョークを交えた改作に定評があり、十八番は「居酒屋」を改作した「イラサリマケー」など。
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