著名投資家、千葉功太郎氏 麻布で学んだ自由と責任エンジェル投資家 千葉功太郎氏(上)

本当に自由で面白い学校でしたが、授業でも部活でも大学クラスの研究レベルの活動を行い、成果も上げていました。

毎年夏になると、天文部では「ペルセウス座流星群」の観測に力を入れていました。1990年代前半には出現数が大幅に増加していて、我々にとっては「夏の甲子園」のような一大観測イベントでした。観測だけではなく、流星群のメカニズムや各種データ、検証などをまとめた論文も書きました。論文は度々書いていて、英語の場合もありましたし、賞をとったこともあります。麻布は論文を書く文化があり、高1の時に社会問題をテーマにした修了論文を全生徒に課したりしていました。

最高の研究環境を整えるため、文化系のオタク部活同士は協力し合っていました。鉄道研究部とも「業務提携」しました。当時は一眼レフカメラが高額だったので、それを貸し借りしたり、撮影のノウハウを共有したりするためです。

大学卒業後に少し大企業で働いた後、起業家を経て投資家になった。

スタートアップ企業に個人で投資するエンジェル投資家として活動するほか、出資先の起業家の交流・育成の場として「千葉道場」を主宰する

天文部の仲間は国立天文台などの研究者になる人が少なくありませんでした。私も高2~3年は理系クラスだったので化学の道に進もうと思ったこともあります。85年に発見された「フラーレン」という新しい化合物に心がひかれました。60個の炭素原子がサッカーボール状につながった分子です。人体には無害と言われ、構造的に強く、万能だなと。医薬など様々な分野への応用が期待されていました。

一方で、当時はインターネットの勃興期でもありました。ちょっと郊外だけど、自由で面白そうな大学を求めて、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)に通うことにしました。

社会人となった今も自由という価値観を大事にしています。いつどこでどのように働いてもかまわない。ただ、自由には責任が伴います。ルールを守った上で成果が求められます。麻布はそんなことを教えてくれた学校でした。

(代慶達也)

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