「―」は昨年20位圏外

一度見たら忘れられない個性的な漫才

昨年の調査では「ブレイクした芸人」で「その他」を選んだ人が多く、お笑い芸人の裾野が広がったことをうかがわせる結果が出たが、今年は上位に票が集中し、「その他」がランクインすることはなかった。それぞれ100票以上集めたEXITとミルクボーイがいかに大きなインパクトを与えたかが分かる。

初登場の顔ぶれに共通するのは、ネタ番組でよく見かける面々で、一度見たら忘れられないような個性的な漫才をすること。『M‐1グランプリ』がスタートして今年で20年。世代が変わるなか、漫才がどんどん進化していっている表れでもある。

自由意見では「他人を揶揄(やゆ)して笑い者にするのを見るのは好きではない」(31歳女性)、「倫理観のある発言に気を付けながら、笑いを提供してほしい」(42歳男性)という、コンプライアンスに関する声が年々増えているほか、「カジサックは新たな挑戦を積極的にしており、面白いと感じる」(40歳男性)とYouTubeに言及する意見も目立つように。「ブレイク」した芸人はそれぞれYouTubeチャンネルを持つ者が多く、こうした世の中の空気に呼応した者が上位に名を連ねていると言えそうだ。

(ライター 遠藤敏文)

[日経エンタテインメント! 2020年9月号の記事を再構成]

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