検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

旅先での生活が仕事にも生きる ワーケーションの魅力

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

新型コロナウィルス対策で、国や東京都などからテレワーク助成金が出るなど、リモートワークが推進されている。そこで旅先で働くワーケーション(ワークとバケーションを組み合わせた造語)にも注目が集まる。自宅やシェアオフィスで仕事をするのと何がどう違うのか、受け皿となる滞在先はーー。ワーケーションの実例をいくつか報告しよう。

江ノ島電鉄の長谷駅(神奈川県鎌倉市)から歩いて5分、海を望む「Villa Kamakura」は、各室にキッチンや浴室を備え、宿泊予約サイトやAirbnbでブッキングができる。長谷寺や鎌倉大仏といった観光地も近く、短期・長期両方の滞在ニーズに応える。

長期滞在で利用するNさんは、コロナで急きょ、海外赴任から帰国。しばらくは在宅勤務を続けたが、仕事に集中できるスペースがなく、テレワーク出来る場所を探し、見つけた先がVilla Kamakuraだった。

探す際の条件は自炊生活ができ、Wifi 完備など仕事もしやすい物件。かねて住みたいと思っていた鎌倉周辺で、最初はウィークリー賃貸を探したが、これといった物件がなく、Airbnbで長期滞在に割引が効く先を探した。

Villa Kamakuraにはキッチンに什器(じゅうき)もあり、洗濯乾燥機や掃除用具もそろっている。生活する上で不便はない。また1階に、平日はワーケーションや企業研修、週末はマリンクラブとなるスペースKAMA- CROWDがある点も気に入った(利用料金は別)。朝は海辺を散歩し、午前9時半から仕事タイム。仕事中、一人だと煮詰まることもあるが、シェアワークを利用する人との交流が息抜きになっている。

週末はウィンドサーフィンなどを楽しむことも。地元ならではのお店に連れていってもらうなど、地域の人たちとの出会いも楽しんでいる。勤務先からテレワーク推進の方針が出され、ワーケーションに踏み切り、新たな生活スタイルを見いだしたNさん。長期に限らず短期でのワーケーションもオススメと言う。

ワーケーションを実践している人が活用する一つが「定額住み放題サービス」だ。2019年4月からこのサービスを始めた「ADDress」(アドレス、東京・千代田)は、「月4万円からの定額住み放題多拠点生活プラットフォーム」をうたい、拠点数は現在80カ所以上に上る。商店街の空き家や元民宿、古民家、元別荘や中には引退したブルートレインを改装し滞在できるようにした家など実にバラエティーに富む。

地方の過疎化が進むなか、観光以上定住未満の滞在による消費活動で、その地域の価値を高める「関係人口」を増やしたいという思いで会社を立ち上げたという。施設の管理をしながら、ゲストに地域での交流の機会や体験を提供するユニークな「家守(やもり)」という存在もそんな目的に沿っている。

家具や寝具、調理器具、洗濯機など生活に必要なものは完備され、光熱費、Wi-Fi、水道代も含めて月額4万円からという低価格は、シェアリングという発想と空き家の活用などでコストを抑えているからこそ実現した。

年間の賃貸借契約が基本だが、原則2カ月前に通告すれば違約金なしで解約できる。オプション料金を支払えば予約なしでいつでも寝られる「専用ベッド」が確保でき、そこに住民票も置ける。

利用者は会社員を中心にフリーランスや独立して働く人や、主婦の利用者も一部いるという。年齢層は20~30代が中心だが、50代以上も2割近くいるそうだ。同じ個室の連続利用は7日間まで、同時予約は14日間までで、利用し終えたら新たな予約ができるルールで、「旅」と「暮らし」の中間という感じだ。年内に100拠点を目指しており、家族での利用者も増やしていきたいという。

国内外218都市に300を超す拠点を持ち、グローバルに「世界中に定額で住み放題」というサービスを展開するのが「HafH」(ハフ、長崎市)だ。同じ大学で学んだ30代の創業者2人が「HafH」を通して目指すのは「多様な価値観を多様なまま許容する社会インフラの創造」。その一環として2019年4月にこのサービスを開始した。翌年3月にはJR西日本イノベーションズ、NECキャピタルズ等から総額10億円の資金調達も受けている。

創業者の一人は政府の広報メディアスタッフとして世界中を巡った経験の持ち主。世界中どこでも旅して働ける実感をそこから得たらしい。世界中に「Home away from Home(第2のふるさと)」を作りたいという思いが強く、社名は、それにちなむ。

HafHも会社員の登録が増えており、現在約4割を占める。利用者の声を拾うと「好きなサーフィンを楽しみながら仕事もできる」「在宅勤務していると家族に迷惑がかかる」「海外からコロナで帰国したが、働く先は東京でなくてもいい」などいろいろだ。

2泊3000円という「おためしハフ」から、月に5日間、10日間、そして1ヶ月滞在可能な月額8万2000円の「いつもハフ」まで選択肢のある料金設定だ。

拠点は、ホテルや旅館、古民家タイプの宿泊施設などバラエティーに富んでいる。会員から「ここはワーケーションに向いている施設」という推薦があって加盟してもらうこともあるという。今後は移動手段(JR西日本、ANAなどとは期間限定で移動も含む利用パッケージを出してもいる)も合わせたサポートや、ワーケーションの利点を企業に理解してもらう啓蒙活動も強化していく方針という。

コロナをきっかけに進むリモートワークで、どこで働くか、暮らすかという選択肢が広がった。従来、旅先で出会う人や地域の魅力が、仕事や人生に新たな視点や刺激を与えてくれることに、みな気づき始めている。

小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスに。東京と米国・ポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_