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ビジネス英語・今日の一場面

2020/9/24

ビジネス英語・今日の一場面

【日本人の心の中】
needs to face the musicということは、音楽でも必要、つまり沈んだロブを明るい音楽でもかけて元気づけようってことかしら……? でもみんなかなり怒ってるから音楽どころじゃないかしら……。

faceには「~に向き合う」「直面する」という意味があるので、face the musicは直訳だと「音楽に向き合う」という意味になります。ところがこれはイディオムで「現実を受け入れる」という意味になります。特に、自分の悪事などによって招いた結果を「甘んじて受けれなさい」というニュアンスで使います。語源は諸説ありますが、オーケストラなどの演奏会でブーイングを受けても、惑わされずに音楽に向き合え、というところから生まれたと言われています。なのでスティーブは励ますのではなく、ここは反省するべきだということが言いたかったのです。

では会話での使い方をみていきましょう。

A: I broke Ellen's laptop. I borrowed it without her permission. エレンのノートパソコン勝手に借りたんだけど壊しちゃった。

B: Uh oh. You need to face the music. あーあ。報いを受けるしかないね。

上記のように、相手の適切ではない方法で招いてしまったトラブルに関して「報いを受け入れるしかないね」「覚悟しとけよ」のようなニュアンスで使いす。また、以下のように、悪事とまではいかなくても、努力が足りなかった、のような場面でも使われます。

A: I failed the entrance exam. また試験に落ちちゃったよ。

B: You didn't study hard. You need to face the music. 勉強一生懸命しなかったからでしょう。現実に向き合いなさい。

などと、「自覚しなさい」と相手を喚起するような意味合いも持っています。また、have no choice(選択の余地はない)というフレーズを使って、

You have no choice but to face the music. 報いを受け入れる道しか君には残されてないよ。

のような言い方もします。ちょっと厳しい響きですが、「どんな結果であれ、自分の招いたことなんだから、潔く受け入れなよ」と叱咤したいときのニュアンスになります。

faceだけでも「現実を見よ」のような意味が含まれているので、Let's face it!で「ちゃんと現実を見よう!」と使ったりします。faceの持つ「現実としっかり向き合う」という意味を押さえておきましょう。

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