変わり続けることでロングセラー 日経POS人気商品「日経POSセレクション2020 ロングセラー」発表

ニーズは「時短」から「いたわり」へ

花王の「バブ」は1983年に日本初の炭酸錠剤入浴剤として発売。「炭酸の効能をアピールして既存の香りと色を楽しむ入浴剤と差別化を図った」(花王)という。

花王「バブ ゆずの香り 20錠入」

発売当初は「炭酸の力で疲労回復」をキャッチフレーズに、寒い中で働く人が登場するCMで温浴効果を印象づけた。2017年には、共働きで忙しい人が増えて時短が求められるようになり、「短時間でも高い温浴効果で疲れがとれる」との新しい価値を提案した。

最近では新型コロナウイルスの感染拡大の影響で新しい生活様式が広がる中、入浴剤の価値が再注目されている。8月末には、入れることでお湯が素肌と同じ弱酸性になり、水道水の塩素を除去できるようにリニューアル。「お風呂時間がいたわり時間になるような生活提案をしている」(同社)という。時代の変化に合わせて商品改良と共に訴求ポイントも変えていることがうかがえる。

ライオン商事「ニオイをとる砂 5L」

在宅勤務が増えたことで、入浴剤同様に売り上げが好調なのがペット関連商品だ。ペットのトイレ用の砂で長く1位をキープするのがライオン商事「ニオイをとる砂」。1992年の発売以来、鼻に手をやるおちゃめな猫を中心にあしらったパッケージで、においを取る猫用トイレの砂をアピールしている。

ライオンは「取りこぼし無くガッチリ固める固化力と、イヤなニオイをしっかり消臭する消臭力では他社商品には負けない」と自信を示す。

今年4月には「獣医師開発猫トイレ」というトイレ容器を発売し、トイレ容器と猫のトイレ用砂の両方からアプローチを始めた。「猫とオーナーにとって理想のトイレ環境をめざして」をスローガンに、猫がトイレに不満があるときのサインやトイレ選びのポイントを啓発。飼い主からの高まる要求に対応している。

MONO TRENDY連載記事一覧
注目記事
次のページ
320万点から選出、販促に活用も
MONO TRENDY連載記事一覧