最新!進化した付箋活用術 仕事だけでなくおうちでも
今旬ときめきステーショナリー
ビジネスシーンで多くの人が活用している付箋。貼って剥がせるという利便性から、伝言メモや備忘録といったように、一時的なメモや目印として活躍するシーンが多くあります。しかし、最新の付箋の活用はそれだけにとどまりません。好きな長さに切って使ったり、付箋をパーツとして活用したりと汎用性がさらに高まっています。ビジネスシーンだけでなく、おうち時間でも幅広い使い方ができる最新の付箋3選を紹介します。
好きな長さに切って使える全面のり付箋
好きな長さにカットして使えるテープ型付箋がヤマトの「テープノクリップフセン」です。一般的な付箋は既に紙の大きさが決まっており、紙の大きさに合わせて文字を書くことが多いのですが、「テープノクリップフセン」は用途に合わせて長さを変えて使えるのが最大の特徴です。
「テープノクリップフセン」は、同社の「テープノフセン」の新シリーズ。付箋のカラーは生活になじむ、優しい色合いのパステルカラーが採用され、クリップと磁石が付くなど、従来の商品より携帯性を重視しアップデートされた付箋です。カラーはホワイト、パステルイエロー、パステルピンク、リーフグリーン、パステルブルー、パープルの全6カラーで価格は各550円(税抜き)です。
付箋にはカッターがあらかじめ付いているので、いつでも好きな長さに簡単にカットできます。全面に粘着剤が付いているので、使っているうちに付箋が落ちてしまい紛失したり、資料を挟んだ時に角が折れてしまったりといったケースを防いでくれます。
テープの幅は汎用性の高い15mmです。手帳とも相性が良く、例えば勤務形態がリモートワークか出社するかに合わせて付箋の色を変えるといった使い方もできます。予定を色分けすることで可視性が高くなります。予定が変更された場合、付箋を剥がして移動できるのでイレギュラーな場合でもすぐに対応が可能。仮の予定を手帳に貼ったり、TODOリストを作ったりと様々な使い方ができます。
「テープノクリップフセン」は、本体にクリップと磁石が新たに搭載されて携帯性もアップしました。クリップは厚みが約0.4~2.5mmまでのものであれば挟むことができ、ファイルや手帳を挟んで持ち運べるようになっています。また、磁石も付いているので、ホワイドボードや冷蔵庫などにもくっつけておけます。オフィスから家庭まで様々なシーンで利用できるのが魅力です。
カードや書類をノートにとじる付箋
カンミ堂の「リングリーフ」は、付箋をパーツとして使う今までになかった画期的な付箋です。名刺や書類といった紙類をダブルリングノートのリングにつなげてまとめて持ち運びできる新発想の付箋のパーツです。
資料や名刺、カードにチケットといった紙モノとノートは別々に管理する方が多いかと思います。ノートにはメモを書き、紙モノはまとめてファイリングするといった使い方が一般的ですが、情報を記録していくなかでノートに書いた内容と資料や紙モノを一緒に見返しやすい状態を作ってくれるのが「リングリーフ」です。カラーは全4色で、新たにトウメイとモモイロが加わりました。価格は各350円(税抜き)です。
使い方はとても簡単です。まずは付箋パーツを1つリングから取り外します。リング穴に切れ込みが3つ入っているのでリングから一つ一つ外していきます。
次に付箋パーツのはくり紙を剥がします。リング穴側ではない右側の端は、粘着剤がついていない部分があるので、そこから簡単に剥がせます。
ノートにつなぎたい紙類をパーツの粘着部分に貼りつけます。今回は名刺大のカードにパーツを取り付けました。パーツの切れ込みからノートのリングにパチパチと3カ所つければ完成です。一度セットしたあとでもセットした名刺の位置を変えたり、他のページに移したりすることも簡単にできるので、ノートの1ページのような感覚で使えます。また、紙類を貼って固定する粘着部分は「強粘着ふせんのり」が使われているため、しっかり貼ってきれいにはがせ、紙自体を傷つけることなく使えます。紙の新たな保存方法として大活躍してくれる新しい付箋です。
どこからでも3種類の紙が使える付箋
付箋で使う「紙質」に着目したのが、ミドリの「えらべる付せん」です。付箋はイエローやピンクといったビビットカラーを使って目立たせつつ、上質紙を使ったものが大半を占めているのですが、「えらべる付せん」は3種類の紙を自由に選んで使えるのがポイントです。
「えらべる付せん」は、サイズが縦70×横70mmの正方形の付箋です。上質紙30枚、クラフト紙20枚、トレーシング紙20枚、合計70枚入っています。カラーは青・ピンク・緑・プレーンの4色で値段は各420円です。
伝言やメモは「上質紙」、贈り物のメッセージやアクセントに「クラフト紙」、地図やスケジュールの上から透かして文字を書き込みたい時は「トレーシング紙」など、用途に合わせて使い分けができます。4色のカラーは上質紙の枠の色とトレーシング紙のベースの色合いに反映されています。プレーンは枠の色が無く全面が白、トレーシング紙も無色の透明でシンプルなデザインになっています。クラフト紙は4色全て共通です。
「えらべる付せん」は、同社の「ペインタブルスタンプ 浸透印」と合わせて使うとアレンジの幅がさらに広がります。スタンプは「えらべる付せん」にぴったりのサイズで、組み合わせて使えばオリジナルの付箋として使えるようにデザインされています。絵柄はログ(記録)に使えるデザインやメッセージをデコレーションするものなど全20柄。スタンプはインクが印面に浸透しているため別途インク台を用意する必要がなく、付箋に押すだけなのでとても手軽です。
油性顔料系インクを使用しているため、スタンプを押した上から水性マーカーで色を塗ることができます。今回は「時計」の絵柄で睡眠記録を付けてみました。スタンプと合わせて使うことで、付箋に日々の記録を残したり、家族へのメッセージカードとして一言添えるなどおうち時間も楽しめるアイテムになっています。
付箋の活躍の場がさらに広がる
今までビジネスシーンで付箋を活用する場合は、付箋に文字を書くペンの色を分けたり、付箋の色を変えたりといった「付箋術」が着目されていましたが、近年は一般的なメモとしてだけでなく、付箋の用途自体が進化しているのがポイントです。付箋をパーツとして使ったり、ビジネスシーンだけでなくおうち時間やプライベートでも活用できるよう利用シーンが拡大しています。メモや目印としてだけではなく、ライフスタイルを彩ってくれる付箋を新たに普段使いの文具に加えてみてはいかがでしょうか?
(文/写真 やまぐちまきこ)
年間300万PVを超える人気ブログ「フムフムハック」の編集長。文房具を中心に「読んでフムフム・ワクワクする」コンテンツを発信。雑誌やWEBで文具ライターとしても活躍中。フムフムハック:https://www.fumufumu89.com/
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。