子どもが自らルール作る オンライン漬けから救う方法『最強の集中力』より

写真はイメージ =PIXTA
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子どもがオンラインゲームやユーチューブに夢中になり、際限なくディスプレーを見続けていることに不安を感じる親は多い。子どものデジタル機器の使用時間を親が強制的に制限しようとしても、大抵は失敗に終わる。近刊『最強の集中力』(野中香方子訳)の著者、ニール・イヤール氏は、子どもに時間管理の意義を教えて、自らコントロールできる裁量を与えれば、自発的にゲームやユーチューブを終了させて、本当にやるべきことに集中できるようになると指摘する。実例として、自分の5歳の娘を「オンラインメディア」から守るために著者がどう導いたのかを本書から抜粋して紹介しよう。

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楽しむために使える時間には限りがある

『最強の集中力』 ニール・イヤール、ジュリー・リー著 野中香方子訳(日経BP)

5歳になった娘が、「アイパッドの時間」を強く要求してきた時、妻と私は、何らかの行動をとらなければならないと思った。互いに冷静になってから、私たちは(動機付けの研究で著名な米国の心理学者)リチャード・ライアンが推奨する方法で、娘のニーズを満たすことにした。つまり、アイパッドを見る時間が長くなると、他の重要なことが犠牲になることを、できるだけわかりやすく説明したのだ。

幼稚園児だった娘は、もう時計が読めたので、私たちは、楽しむために使える時間には限りがあることを説明することができた。「アプリやビデオに長く時間を使うと、その分、公園で友だちと遊んだり、市民プールで泳いだり、ママやパパと一緒にいる時間が減るんだよ」と私は娘に言い聞かせた。

また、アイパッドのアプリやビデオはとても賢い人たちがつくっていて、子どもが夢中になって見続けるようにつくられていることも説明した。ゲーム会社やSNS運営会社の思惑を子どもに理解させることが重要だ。

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