こんなはずでは… 1年内で再転職、3パターンと回避策経営者JP社長 井上和幸

「入社後、人間関係に耐えられませんでした」

理由・その2「入社したら、上長や経営者と相性が悪かった」

次に、企業や組織の風土と肌が合わないミスマッチのケースです。入社してみたら、物事の進め方のスタイルが前職までと全く異なり、ストレスである。価値観やコミュニケーションのスタイルが自分のものと相いれず、体質的に受け入れられない。直属の上長や同僚、あるいは社長などとお互いしっくりこない、相性が悪くてギクシャクしてしまい、仕事どころではない。こういったケースも珍しくありません。

カルチャーミスマッチを起こす人には、目先の年収や肩書にこだわって転職先を選択するタイプが多いです。条件にひかれて、「それであれば、多少のことは我慢できるだろう」と判断したケースです。

よくよく振り返ってもらうと、大概の場合、既に採用選考中に実は「何か肌が合わないな」「コミュニケーションが必ずしもスムーズとはいえない」というようなことが起きているものです。それを見て見ないふりをしてしまった格好です。

こうしたミスマッチは、もちろん採用企業側にも大きな責任があると、私は思います。人物的には必ずしもしっくりきていないのに、スキルは満たしているからとか、会社事情でそのポジションを早く充足させたいからということで、妥協して採用してしまう。こうした判断は相手の入社者にも、もちろん自社にも大きな不利益をもたらします。

採用企業側についてはウィズコロナ下での幹部採用において、各社ともかなりしっかりと確認判断をするようになっているので、これまでよりも採用側の最終判断においてリスクが回避されると感じています。

入社はあくまでもスタートライン。中長期的に自分らしく働き、成果を出していくために大切にすべきことは何か、改めてしっかり見つめ直し、次の新天地を選んでほしいと思います。

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