Men's Fashion

柄トートや革エコバッグ 次にほしい通好みのかばん

トレンド

2020.9.22

MEN'S EX

今季のカバンから目の肥えた諸兄の琴線に触れる+αがあるものをトピックス仕立てでご紹介。いずれも次の定番となりうるスペシャルな仕上がりで、「手に入れて使ってみたい」とそれ自体がお出かけの高いモチベーションとなること請け合いである。




その1 名作の快進撃

誰もが認める不朽の名作たちが、さらなる快適性能を高めるアレンジを施した。それでいながらいずれも持ち前の美しさや風格を堅守しているのがいい。本格志向の方々も納得の、今の時代に即した正統進化だ。

HUNTING WORLD(ハンティング・ワールド)

バチュー、続々と重さから解放中

「バチュー ライト」は、ハンティング・ワールドが伝統的に使用する機能素材“バチュー・クロス”から内部のウレタン層を抜き、表面の強靭なナイロンオックス生地だけを用いたコレクション。非常に軽く、折りたたみも容易なことから、好評を博している。今年はそこにデイパックとミニショルダーを追加。ともにシンプルなデザインだが、バチューならではのタフな雰囲気やリッチな光沢は健在だ。ハンズフリーで気楽に持て、しっかり大人の格を示せるカバンをお探しなら最適だ。

「バチュー ライト」もちろんトリミング部には最高級レザーを使用。右:縦31.5×横24×マチ1.5cm。 3万5000円 左:縦42×横28×マチ10.5cm。 4万5000円(ハンティング・ワールド 青山店)

その2 餅は餅屋……ではない

カバンは専業ブランドから選ぶのが手堅いと考えている人も多いだろう。ここで紹介するアイテムはそんな先入観を鮮やかに覆す。それぞれの製品哲学もしっかり息づいており、周囲の洒落者が確実に目を留めるはずだ。

CINQUANTA(チンクワンタ)

体に馴染む……その喜びは肩掛け時にも健在

薄手でソフトに鞣された上質革で、レザーウェアの着心地の硬さやハードなイメージを打破したチンクワンタ。こちらはその十八番のシープスキンを用いたトートだ。シンプルこの上ないが、裏表とも一枚革を贅沢に使ったことで見映えはなかなかリッチ。元は服用の革ゆえ、ハンドルを肩に掛けると服を纏うように体にフィットするのもたまらない。ちょっとそこまでの外出さえも粋に演出する逸品だ。

「エストネーション別注 チンクワンタトート」チンクワンタがブルゾンなどに使用するシープスキンの一枚革で仕立てたトート。あえてライニングも排除し、抜群に軽量だ。内には同じレザーのパッチポケットあり。縦73×横39cm。 4万9000円(エストネーション)