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江戸前の技が生きる握りとつまみを味わう 東京・新宿

2020/9/21
取材日の中トロのマグロは青森・三厩(みんまや)のもの
取材日の中トロのマグロは青森・三厩(みんまや)のもの

地下鉄の新宿御苑駅から歩いて数分、新宿通りを曲がった突き当たり、花園公園の手前に江戸前すし店「新宿御苑すし 匠 達広」は店を構える。ひっそりとたたずむシックなエントランスだ。

Summary
1.握りとつまみを交互に楽しむ
2.大将のスペシャリテは酢おぼろの黄色が映える「春子鯛(カスゴダイ)」
3.つまみは味に変化をつけ、最後まで期待度を高めていく

切り盛りするのは大将の西達広さん。地元・金沢の和食店に端を発し、東京都内のすし店数店を経て、すしの名店、四谷「すし匠」で5年ほど修業を重ねた。2009年、新宿のビル内6階に店を構え、2013年に今の地へ移転した。

なぜすしの道に進んだのか。聞くと「お客様が目の前にいらっしゃるので、料理を食べたときの様子がすぐ見て取れるから。対話も楽しいですしね」と大将。話の端々でふっともれる笑みがやさしく、白木のカウンターというやや緊張感のある空間ながらくつろげる雰囲気をただよわせる。大将の味、そして会話を求めてくる常連客が多いのも納得だ。

板場を囲むように席をしつらえたカウンター

引き戸を開けると現れるのが、職人が立つ板場を囲むように席をしつらえたカウンター。座るとショーを待つ観客のような気分になる。

カウンターの先には最大6名まで利用可能な個室も。ゆとりをもつなら4名ほど、会合や接待にぴったりだ。

「匠 達広」のメニューは「おまかせコース」のみ。腕を磨いてきた「すし匠」の伝統を受け継ぎ、握りとおつまみを交互に提供するスタイルをとる。酒が進むひと口サイズの肴(さかな)が提供され味にひたっていると、まろやかな酸味のシャリに旬魚が品よくのった握りがパッと登場する。次は何が出てくるのか、そのワクワク感がたまらない。

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