100均グッズで災害乗り切る 専門家推薦、10の防災術

■6位 ウエットティッシュで全身を拭く 320ポイント

ライフラインの寸断が長引き、シャワーや入浴ができない時に「節水対策として有効」(高荷さん)。不衛生な生活が続くと健康被害を引き起こすリスクもある。玉木さんは「女性を中心にぼうこう炎、さらに重症化すると命に関わりかねない腎盂(じんう)腎炎になることもある」と指摘。全身を拭くには一般的なウエットティッシュより大きめで体専用の「からだふき」を薦める。

ほかに「赤ちゃんのお尻ふきだと肌に優しい」(宮丸さん)。アルコールを含むウエットティッシュは手指消毒に使おう。どちらも100円ショップで買える。

(1)4社全て

■6位 布粘着テープに書き置き 320ポイント

スマートフォンや携帯電話の電池が切れた場合のアナログな伝達手段も確保しておきたい。家族への伝言メモ用なら、紙や付箋より丈夫な布粘着テープが活躍する。外から見える場所に書き置きを残すと空き巣被害につながりかねないため「家族や親族など関係者だけが見られる屋内に残しておく」(玉木さん)。

「付箋紙の代用としてだけでなく、ガラス片を集めるなど用途は広い」(別府さん)。「損壊した箇所の応急処置、物の固定、掃除などあらゆる場面で活躍するので多めに買い置きを」(国崎さん)。

(1)4社全て

■8位 リュックにごみ袋を重ね給水所へ 300ポイント

断水が続くと給水所が設けられ、無料で水を入手できる。ただ、容器は自分で持参することが多い。水をもらうときは専用の容器がなくてもリュックにポリエチレンのゴミ袋を入れる方法がある。「水は手で持つと大変なので背負うのがいい」(岡部さん)とポリタンクにはないメリットもある。

リュックを大きく広げ、中にごみ袋を2枚重ねて水漏れを防ぐ。リュックの容量の半分から8分目を目安に水を注ぎ、内側のごみ袋をきっちりと一つ結びにする。外側も同じ要領で結ぶ。「両手が空くのは災害時に大切なポイント」(辻さん)だ。

(1)4社全て

■9位 凍った保冷剤を冷蔵庫に 290ポイント

冷蔵庫内の貴重な食品を無駄にしないために、電気が止まったら早めに対策を講じたい。「東日本大震災の時は保冷剤がなくて、当日降った雪を袋に集めて保冷剤代わりにした」(アベさん)というエピソードもある。

生鮮食品から使うなど、傷みやすさを考えて調理することも重要だ。「傷みやすい食材はカセットコンロで煮たり焼いたりして保存期限を延ばし、時間を稼ぐ」(山村さん)。冷蔵庫も冷凍室も開閉は最小限にして冷気を逃さないよう心がけるという手もある。保冷剤は暑い季節、冷房が使えない時に体を冷やすのにも使える。

(1)4社全て

■10位 使い捨て手袋で汚物処理 260ポイント

「災害時は自宅でも避難所でも衛生管理が重要」(甘中さん)だ。医療機関に受診するのが難しくなることも想定されるので、感染症には気をつけよう。

「災害時は衛生環境が悪くなるため、使い捨て手袋は必須」(宮丸さん)。新型コロナウイルスは感染者の便にも含まれることが分かっている。料理や掃除用のポリエチレン製の使い捨て手袋は、食中毒や感染症を防ぐのに役立つ。「排せつ物や汚物の処理のみならず、食材の調理・配布や傷病者の手当てなどにも活用できる」(坂口さん)。

(1)4社全て

注目記事
次のページ
被災したと仮定 事前に試そう
今こそ始める学び特集