子どもに教えたい 「ニーズ」と「ウォンツ」の違い

「ニーズ」と「ウォンツ」の違いとは?(写真はイメージ=PIXTA)
「ニーズ」と「ウォンツ」の違いとは?(写真はイメージ=PIXTA)

子どもには、きちんとした金銭感覚を身に付けてほしいもの。ですが、「金銭感覚を身に付ける」とはいっても、何をどのように教えるとよいのか、迷うことが多いのでなはいでしょうか。子どもの買い物を見て「こんなの買ってはダメ」と言っただけでは、なぜダメなのか通じないでしょうし、「お金は大切に使って」といっても、どうすると大切に使っていることになるのか理解できないでしょう。

欧米では子どものマネー教育として、買い物をする前に「それはニーズ(必要)なのか、ウォンツ(欲しい)だけなのか」と問いかけをするそうです。

私たち大人も、お金を使う前に「必要だから買うのか、それとも単に欲しいだけか?」と自分に問いかけると、ハッとすることがあります。大人は子どもより「ウォンツ」を「ニーズ」にすり替えることが上手。欲しくて買おうとしているのに、必要だと理由をつけてすり替えてしまっていることに気がつき、ハッとしてしまうのです。

私の話で恐縮ですが、我が家には数年前に購入した一眼レフカメラがあります。写真の腕はないのですが、「子どもの記録を残すため」「家族の記念写真を毎年とるため」などとあれこれ理由を並べ、いかに必要なものであるかをアピールし、購入したのです。購入後、しばらくはこまめに写真を撮っていましたが、1年もすると月に1度使うかどうか。今となっては部屋の片隅に眠っています。カメラは必要なものではなく、単に欲しかっただけだったのです。

これに似たような経験をしたことがある人は、結構いるのではないでしょうか。ニーズとウォンツを冷静に判断するのは、大人であっても難しいことなのです。家計相談で貯金できないと悩んでいる方の支出の仕方を見せていただくと、ウォンツに流されたお金の使い方が目立ちます。

大人ですらこうなのですから、子どもがニーズとウォンツの違いを理解するには、ある程度の時間がかかります。欲しいものがあれば、ウォンツをニーズとジャッジしてもらおうと、必死に説明してくるかもしれません。ですが、こういう時が、子どもにニーズとウォンツを教えるチャンスになります。

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