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子どもに教えたい 「ニーズ」と「ウォンツ」の違い

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NIKKEI STYLE

子どもには、きちんとした金銭感覚を身に付けてほしいもの。ですが、「金銭感覚を身に付ける」とはいっても、何をどのように教えるとよいのか、迷うことが多いのでなはいでしょうか。子どもの買い物を見て「こんなの買ってはダメ」と言っただけでは、なぜダメなのか通じないでしょうし、「お金は大切に使って」といっても、どうすると大切に使っていることになるのか理解できないでしょう。

欧米では子どものマネー教育として、買い物をする前に「それはニーズ(必要)なのか、ウォンツ(欲しい)だけなのか」と問いかけをするそうです。

私たち大人も、お金を使う前に「必要だから買うのか、それとも単に欲しいだけか?」と自分に問いかけると、ハッとすることがあります。大人は子どもより「ウォンツ」を「ニーズ」にすり替えることが上手。欲しくて買おうとしているのに、必要だと理由をつけてすり替えてしまっていることに気がつき、ハッとしてしまうのです。

私の話で恐縮ですが、我が家には数年前に購入した一眼レフカメラがあります。写真の腕はないのですが、「子どもの記録を残すため」「家族の記念写真を毎年とるため」などとあれこれ理由を並べ、いかに必要なものであるかをアピールし、購入したのです。購入後、しばらくはこまめに写真を撮っていましたが、1年もすると月に1度使うかどうか。今となっては部屋の片隅に眠っています。カメラは必要なものではなく、単に欲しかっただけだったのです。

これに似たような経験をしたことがある人は、結構いるのではないでしょうか。ニーズとウォンツを冷静に判断するのは、大人であっても難しいことなのです。家計相談で貯金できないと悩んでいる方の支出の仕方を見せていただくと、ウォンツに流されたお金の使い方が目立ちます。

大人ですらこうなのですから、子どもがニーズとウォンツの違いを理解するには、ある程度の時間がかかります。欲しいものがあれば、ウォンツをニーズとジャッジしてもらおうと、必死に説明してくるかもしれません。ですが、こういう時が、子どもにニーズとウォンツを教えるチャンスになります。

欲しいものについて、その理由を掘り下げてみましょう。本当に必要か、いま買わなくてはだめなのか、来年の今も使っているだろうか、などと考えていくのです。自分のこづかいの金額が決まっていると、一層真剣に考えるはずです。

その結果、「今月のこづかい1000円で600円のこれを買うと、残り400円。これでは他のものは買えないな。今月は600円のものはやめて、来月にしよう」と、自分で自分の必要なものに優先順位をつけ、それに合わせて購入を検討していくことができるようになるのです。時には間違いもあるかもしれませんが、ベースにこのような考えを持てるなら、素晴らしいです。

なかなかそういったきっかけがないという場合、あえて「欲しいものリスト」を作らせてみることも一つの手段です。

今月のこづかいで何を買いたいのか、一つずつ書き出してみます。そして、その値段を店頭で、またはインターネットで一つずつ調べます。そのリサーチした情報をもとに、お子さんと一緒にウォンツを掘り下げながら、購入する優先順位を考えていくのです。繰り返していくと、子どもが自分で「いま買うべきか」を自然に考えるようになり、しっかりとした金銭感覚が形成されていくことになります。

そして、その間に気が付くことも多くあるはずです。ニーズとウォンツの優先順位です。ニーズはいわば生きるのに必要な支出。収入や自分が使うことができるお金には限りがありますから、その中で生きたお金の使い方をする必要はあります。ですからニーズを優先し手に入れてから、ウォンツを満たしていくということが理解できるはずです。

このような金銭感覚を養うことを経験しないまま大人になり、欲しいという思いだけで支出をしてしまうと、生きるために必要なものを手に入れられないままお金を失い、暮らしに困るということも起こり得ます。

お金に困らない大人に育てるためにも、お金の「ニーズとウォンツ」は子どもに伝えたいことの一つです。高校生など大きな子どもにも伝えたいですが、ある程度自分の価値観ができている場合もあります。できれば小学校4年生くらいなど、こづかいをもらい始める年齢から、意識させたいことです。

ぜひ、お子さんと「ニーズとウォンツ」の話をしてみてはいかがでしょうか。

横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、これまでの相談件数は2万3000件を突破。著書に『はじめての人のための3000円投資生活』『年収200万円からの貯金生活宣言』など。オンラインサロン「横山光昭のFPコンサル研究所」を主宰。

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