乃木坂46の梅澤美波 求められることを一番にやりたい『映像研には手を出すな!』インタビュー(3)

日経エンタテインメント!

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乃木坂46の3人がメインキャラクターを演じた実写版『映像研には手を出すな!』。前々回の「乃木坂46の齋藤飛鳥 『映像研』で恥じらい取り払えた」、前回の「乃木坂46の山下美月 芝居が楽しいとの思いが強まった」に引き続き、梅澤美波に話を聞いた。

1999年1月6日生まれ。神奈川出身。昨年4月から女性誌『with』の専属モデルを務める。「乃木坂46 3・4期生ライブ」(19年11月)では、まとめ役のMCを担当。舞台『七つの大罪 The STAGE』(18年)、ドラマ『ザンビ』(19年)などに出演(写真:鈴木ゴータ)

乃木坂46版ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』、『七つの大罪 The STAGE』(共に2018年)に出演し、舞台経験が豊富な梅澤美波。論理的で興味があるのはお金儲けという金森さやかを演じた『映像研には手を出すな!』は、ドラマと映画という映像作品に初めて本格的に挑む経験となった。

「今まで舞台で演じてきた作品にも原作はありましたが、現実にはありえないファンタジーだったので、その世界観に身を任せていました。でも、コミックを読んでみて、『映像研』は学園が舞台だからリアルな高校感を出さないといけないなって。そのうえで、この作品の特徴である妄想が動き出すシーンをどう演じるかが、難関になりそうだなと感じました。

私が演じる金森はお金儲けが大好きで、人と話すときは表情も声のトーンもあまり変わらない、ちょっと機械的な演技をイメージしていたんです。でも、台本を読んでみたら、実写にしかない3人のやりとりのシーンが結構あって、人間味も出していったほうがいいのかなと思いました。

“金森らしさ”に一番悩んだのは、体調を崩して寝込んでしまっているときに、浅草とツバメがビン牛乳を持ってお見舞いに来てくれて、2人が帰った後にメッセージカードを読むシーンです。最初は、金森はそのメモを見て温かい気持ちにはなったんだろうけど、やっぱり表情には出さないだろうなと演じてみたんです。でも、(英勉)監督から、『もうちょっとここは微笑んでもいいかもね』とアドバイスをもらって、原作はこうだからという殻を破っていいんだなと、自分のなかで意識が切り替わりました。

そこからは、生徒会メンバーと長ゼリフで言い合うシーンで、金森が得意な理屈で劣勢になってしまったとき、いつもの淡々とした態度との差をしっかりつけようかとか、自由に思った通りに演じていきました。日常では絶対にすることのない鋭い目つきや、荒い言葉遣いを人に向けるのも楽しかったですね(笑)。何も恥ずかしいものなんてなかったし、すべてをさらけ出す感じでやっていたので、いろいろな人になれる演技の楽しさを改めて感じました」

「難しかったのは、やっぱり妄想のシーン。例えばVFXで表現された大きなロボットを見上げるところでは、スタッフさんがここにこういうロボットがいるという資料を見せてくれたんですけど、きっと実際そこにあったら、想像よりももっとインパクトは大きいんだろうなって。だから、自分が今思っているよりも上をいくリアクションにしないといけないと考えました。

それに、自分1人だけではなく、数十人が同じものを見ているみたいな状況が多かったので、驚くタイミングとかをみんなで合わせるのに苦労しました。でも3人のシーンは、日頃一緒に乃木坂46で活動しているだけあって、慣れていくのは早かったと思います」

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