ガールズグループNiziU 記録を次々更新、世界へ発信

日経エンタテインメント!

日経エンタテインメント!

韓国JYP Entertainment(以下、JYP)とソニーミュージックによる合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project(ニジプロジェクト)」から誕生した9人組ガールズグループ「NiziU(ニジュー)」が本格デビュー前ながら、破竹の勢いを見せている。

グローバルでは、韓国をはじめ、香港や台湾、マレーシア、シンガポール、タイ、インドネシアなどのJ-POPランキングで1位を獲得。デビュー前ながら海外での人気ぶりを示した

プレデビューアイテムとして6月30日にリリースした配信限定ミニアルバム『Make You Happy』は、7月13日付の「オリコン週間デジタルアルバムランキング」でダウンロード数8.2万、「週間ストリーミングランキング」での再生回数は975.8万回と、共に歴代最高記録を塗り替え、華々しいスタートを切った。

プロジェクトの立ち上げを発表したのは2019年2月。2PMやTWICEらが所属するJYPのJ.Y. Park氏は、このプロジェクトが、同社が掲げる「GLOBALIZATION BY LOCALIZATION」に基づいたプロジェクトであると語り、日本で活動するガールズグループを、日本を中心に発掘したメンバーで構成していくとした。

各都市の地域予選で約1万人の参加者を絞り込み、19年9月の東京合宿には26人が参加、同年12月から6カ月行われた韓国合宿には13人が参加した。その模様のHulu配信が始まったのは、今年の1月31日から。4月からは日本テレビでも『虹のかけ橋』の番組名で地上波放送を開始。日本テレビ系列『スッキリ』でも特集を組むなどした結果、認知度が上がっていった。折しも緊急事態宣言の発令中で、“ステイホーム”期間中。参加メンバーの今後を見守るような思いで、オーディション形式の『Nizi Project』にハマる人が続出し、配信や放送が始まるとツイッターのトレンドにも関連ワードが並んだ。

日本発グローバルの現実味

すでに人気は日本国内だけではない。日本・韓国に次いで翌7月1日に全世界配信されると、日本を含む世界の音楽配信サイトで109冠を達成(7月16日現在)。さらに同曲のMV(ミュージックビデオ)は、公開約3週間で5800万回以上のYouTube再生回数を叩き出し、世界からの注目の高さもうかがわせた。

MVのポップでカラフルな映像やファッションは、K-POP風ともいえるテイスト。振り付けでも、TWICEで流行した「TTダンス」のように、『Make You Happy』のサビ部分の「縄跳びダンス」が評判に。小嶋陽菜らもSNSで挑戦している。

今後、全員日本人のグループながら、グローバルなヒットを生み続けるJ.Y. Park氏及びJYPのノウハウで、海外でも活躍するガールズグループになることは間違いないだろう。その立ち位置は、日韓合同アイドルグループのIZ*ONEとも、日本人メンバーが3人いるTWICEとも異なるもの。デビュー後、日本市場を舞台にどのような活躍をし、日本に軸足を置きながらいかにグローバルで活躍するのか。その手法に、今後の日本のアイドル産業が目指すグローバルへの道が見いだせるかもしれない。秋以降の本格デビューが待ち遠しい。

NiziUメンバー
◆MAKO(マコ) 2001年4月4日生まれ、福岡県出身
◆RIO(リオ) 2002年2月4日生まれ、愛知県出身
◆MAYA(マヤ) 2002年4月8日生まれ、石川県出身
◆RIKU(リク) 2002年10月26日生まれ、京都府出身
◆AYAKA(アヤカ) 2003年6月20日生まれ、東京都出身
◆MAYUKA(マユカ) 2003年11月13日生まれ、京都府出身
◆RIMA(リマ) 2004年3月26日生まれ、東京都出身
◆MIIHI(ミイヒ) 2004年8月12日生まれ、京都府出身
◆NINA(ニナ) 2005年2月27日生まれ、アメリカ合衆国出身

(ライター 横田直子)

[日経エンタテインメント! 2020年9月号の記事を再構成]

注目記事
今こそ始める学び特集