無印良品、ユニクロ アイロン要らずのビジネスシャツ特集 リモートワークに適した秋のビジネスウエア(上)

コストパフォーマンスの高さで服を選ぶなら、無印良品とユニクロは見逃せない2大ブランドだ。カジュアルウエアのイメージが強いが、両社ともビジネスウエアにも力を入れており、素材の風合いや機能性も目を見張るものがある。今回は、そんな2社のおすすめのビジネスシャツを3モデルずつ紹介する。

いずれも洗濯後にアイロンがけが不要なイージーケアのビジネスシャツが好調だという。無印良品は洗濯後の自然な風合いを生かして着られるシャツ、ユニクロはシワがつきにくくアイロンがけをしなくても着られるシャツと、同じイージーケアでもアプローチの異なる点が興味深い。

無印良品/オン・オフ兼用の風合いとシルエット

無印良品のビジネス向けの長袖シャツには、イージーケア商品として形態安定シャツもある。しかし、それ以上に人気なのが、従来はカジュアル向けとして販売していた「洗いざらしシャツ」シリーズだという。

「ビジネスウエアのカジュアル化が進んだことから、オフィス向けの日常着として購入されるお客様が多い」と話すのは、良品計画の衣服・雑貨部 紳士シャツ担当の中嶋徹男氏。同シリーズのシャツは、素材と仕様の両面でオン・オフに対応する作りになっている点が特徴だ。

素材は、生地を構成する糸の太さや打ち込む本数から、洗い加工に至るまで試行錯誤を繰り返して開発。洗いざらしで自然な表情を生かしてカジュアルに着ることができ、また、しっかりとアイロンをかけてきちんとした印象で着ることもできる表情に仕上げたという。

仕様については、シャツイン・シャツアウトのどちらにも対応するちょうどいい丈の長さと裾の仕様になっている。襟型も、1枚で着てもジャケットと合わせてもおさまりのいい形状を採用するなど、オン・オフどちらでも着用できることが前提となっているのだ。

無印良品「洗いざらしオックスボタンダウンシャツ」(2719円・税別、以下同)

「紳士シャツカテゴリーにおいて、年間通して売れ筋1位」(中嶋氏)なのが、このオックスフォード生地を使用した、無印良品「洗いざらしオックスボタンダウンシャツ」だ。オックスフォードはもともと厚手で丈夫な生地だが、同社では洗い加工と仕上げ加工を工夫することで、着始めから肌なじみのよい、しなやかな風合いに仕上げている。オックスフォード生地ならではの凹凸のある表面感が肌に心地よく、綿本来の風合いを生かした自然な表情も魅力だ。

ボタンダウンの襟は、第1ボタンを外してもインナーが見えづらい開き具合に設計している。さらにジャケットと合わせた際の、Vゾーンのおさまりの良さにこだわったという。シャツインしても裾が出にくく、それでいてシャツアウトしてもだらしなく見えない丈感とラウンドカットを追求した。

腕まわり、脇部分、身ごろは適度にゆとりを持たせているため、着ていて窮屈さを感じさせず快適に過ごせる。風合いも着心地もオン・オフ兼用を考えた作りになっているのだ。

無印良品「超長綿洗いざらしブロードシャツ」(2719円)

無印良品「超長綿洗いざらしブロードシャツ」は、洗いざらしシリーズの一枚で、オーガニック超長綿を使用している点が特徴だ。超長綿とは、繊維の長さが35ミリ以上の綿花の品種を指す。長い繊維で紡ぎ上げた糸は細くてしなやかで、織り上げた生地はなめらかな肌触りとなる。

超長綿は非常に希少で、さらにオーガニック栽培の超長綿ともなると世界の綿花生産量の1%にも満たないほど。この超長綿を100%使用することで、着心地のよさ・透けにくさ・長く着られる丈夫さを実現したという。

2017年から白色のブロード生地にのみオーガニック超長綿を少しずつ使用し始めた。商品開発者が実際に綿花農場に足を運び、農家の方々との関係を深めながら少しずつ超長綿の生産量を増やし、その使用率を徐々に増やしてきた。およそ2年間かけて19年秋冬に超長綿の使用率100%を実現した。超長綿100%使用しているアイテムは、同社では洗いざらしシリーズのブロードシャツの白色2型のみとなる。「19年秋冬の売り上げは、17年以前に比べて飛躍的に伸長した」(中嶋氏)という。

無印良品「インド綿デニムボタンダウンシャツ」(2719円)

洗いざらしシリーズではないが、オン・オフ兼用シャツとして注目したいのが無印良品「インド綿デニムボタンダウンシャツ」だ。インディゴ染料を使用した、いわゆるデニムシャツ。特殊な洗い工程のオゾンウオッシュにより、ビジネスにも対応する一枚に仕上がっている。

オゾンウオッシュは、空気中からオゾンを生成し、その酸化効果によりインディゴ染料を分解・脱色していく方法。雑味のない藍色を表現するとともに、洗い工程で使用する水の量を、従来の方法と比べて半分に抑えられるため、環境にやさしいのが特徴だ。

デニムシャツのやわらかな風合いはそのままに、色落ちによる濃淡のアタリを抑えることでクリーンな表情に。着まわしの自由度が高いため、オン・オフ問わず着用できる。

19年秋冬に現在の価格に改定。それまで税込み3990円だったが、「価格見直し後の売り上げは大きく伸びた」(中嶋氏)という。

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