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相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は post office「郵便局」や郵便ポストでなじみのある、post「郵便」を使った表現をご紹介したいと思います。

◇  ◇  ◇

大口のクライアントであるABC社へのプレゼンを終えたユウカ。オフィスに戻ると上司のマイケルにプレゼンの手応えを尋ねられました。ユウカとしては感触はよかったのですが、相手方の上層部の承認待ちという状況。それをマイケルにも伝えるのですが、マイケルの放ったひと言から、会話がすれ違ってしまいます。

それはこんな会話でした。

Michael: How did the presentation with ABC go?
Yuka: I think it went well.
Michael: That's good. Does it look like you will get a good response?
Yuka: Yes, I think we will. We're just waiting on the go-ahead from their manager..
Michael: Do you know when you'll have an answer?
Yuka: They said they would get back to us within the week.
Michael: I see. Well, keep me posted.
Yuka: Ah, they said they would send us an emailed reply.
Michael: That's good, right?
Yuka: Should I have had them send a contract by post?
Michael: No, email is fine.
Yuka: You're right. Thanks.

日本語に置き換えてみると次のようになります。

マイケル:ABC社へのプレゼンはどうだった?
ユウカ:うまくいったと思います。
マイケル:それは良かった。 ではいい返事はもらえそうかな?
ユウカ:はい、きっともらえると思います。
あとは先方の責任者のゴーサインが出るのを待つのみです!
マイケル:いつ頃結果はわかる?
ユウカ:1週間以内に返事をくれるといっていました。
マイケル:なるほど。なんかあったら知らせてね。
ユウカ:あ、返事はメールでもらうことになってます。
マイケル:いいんじゃない?
ユウカ:契約書も郵送してもらったほうがいいですか?
マイケル:いや、メールでいいでしょう。
ユウカ:わかりました。

上記の会話はABC社との新規サービスの契約におけるプレゼン後のユウカと上司のマイケルの会話です。マイケルはプレゼンに参加しなかったため、ユウカにどんな具合か聞いたところ、感触は良さげだが、まだ正式決定ではないとのこと。上司としてかけた他愛もない言葉をユウカはなぜか「郵送」に関することだと勘違いしてしまいました。

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