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丸山珈琲が落札 エチオピアNo.1の豆はどんな味?

エチオピアはコーヒーノキの栽培種「アラビカ種」の原産地とされるコーヒーの“故郷”。モカ独特の香りと酸味が日本人に愛されてきた
エチオピアはコーヒーノキの栽培種「アラビカ種」の原産地とされる コーヒーの“故郷”。モカ独特の香りと酸味が日本人に愛されてきた

コーヒーの「故郷」エチオピアで今春、高品質のスペシャルティコーヒーの国際品評会「カップ・オブ・エクセレンス(COE)」が初めて開かれた。上位入賞した豆のオークションは、売上総額がCOEの過去最高を記録。最高評価の豆は1ポンド(約454グラム)当たり185.1ドル(評価時の為替換算で約2万円)の高値をつけた。これを落札した業者の一つが、日本のスペシャルティの先駆者である丸山珈琲(長野県軽井沢町)だ。エチオピアNo.1のコーヒーはどんな味わいなのか? コロナ禍のもと、品評会をどうやって開いたのか? COE1位の豆を数多く落札してきた社長の丸山健太郎さんに聞いてみた。

エチオピア産コーヒーは日本でも「モカ」の名称で親しまれてきた。イエメン産モカと区別するため「エチオピア・モカ」と総称されたり、収穫する地域名をつけて「モカ・シダモ」「モカ・イルガチェフ」といった銘柄で呼ばれたりする。その持ち味を丸山さんはこう表現する。

生産地巡りなどで1年の大半を海外で過ごしてきた丸山さん。エチオピアには「1年半に1回ぐらいのペースで訪れていた」という(2010年の訪問時)

「総じてエチオピアのコーヒーは、フルーツや花を思わせる甘~い香りが特徴。しっかりした酸味があるけど、それを甘味が包んでいる。そこが中米のパリッとした酸味と違うところ。角のとれた酸味は日本人好みですね」

COEについて説明しておこう。生産履歴が明確で、品質が高く、風味に個性がある「スペシャルティコーヒー」の概念が生まれたのが1970年代半ば。82年には米国スペシャルティコーヒー協会(SCAA、2017年に欧州協会と合併しSCA=スペシャルティコーヒー協会に改称)が設立された。90年代のコーヒー価格暴落を経て、各生産国の高品質の豆を高い価格で取引する国際的な事業モデルを構築しようとの機運が高まり、まず99年にブラジルで、品質の高い豆を選び出す品評会「ベスト・オブ・ブラジル」が開かれるに至った。これが事実上最初のCOEだ。

出品された豆はSCAAのカッピング(テイスティング)方式で審査し、上位入賞の豆はSCAAのオークションサイトで競売された。開催国は徐々に増え、現在は02年設立のNPO、アライアンス・フォー・コーヒー・エクセレンス(ACE)が主催。北中南米とアフリカの12カ国で毎年開かれ、品評会で100点満点中87点以上を獲得したCOE受賞豆が国際オークションにかけられる。

エチオピア初のCOEでは87点以上の豆が28、90点越えが3つ出た。1位は91.04点のニグセ・ゲメダ・ムデ農園(シダマ地区)の豆で、6月に実施したオークションでは丸山珈琲やサザコーヒー(茨城県ひたちなか市)など国内外の業者のチームと、猿田彦珈琲(東京・渋谷)が約595ポンドずつ落札した。丸山珈琲は2位と14位の豆も落札している。

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