コロナ対策、本当に科学的なのか これからも注視を海堂尊の死ぬまで生きる(8)「カーゴ・カルト・サイエンス」について


急転直下、安倍首相が辞任を表明しました。病人を批判するなという声もありますが、一国の首相なら政策の結果について批判されて当然で、それを忌避するような風潮は実に気持ちが悪い。後継となった菅さんは、安倍路線踏襲をうたっていますから菅内閣は「第3次安倍内閣」のようなもの。ならば安倍首相のやったことを今、適切に批判するのは絶対に必要なことです。

安倍政権の大罪は「似非(えせ)政治を導入」で、その象徴的な事態が「公文書改ざん」です。これは医学的な側面から見てもトンデモです。「カルテ改ざん」をしたらまっとうな社会なら非難ごうごうで、その医療機関の存続は困難になります。でもそんな常識的な社会規範を破壊したのが、七年以上続いた安倍政治の本質です。

森友学園事件で「自分や妻が関わっていたら総理大臣も国会議員も辞める」と国会で大見えを切ったのに、関与している公文書が見つかったら文書を改ざんしてごまかしたわけです。こうしたやり方を「詭弁(きべん)」と言います。改ざんの事実は認められたのですからご自身の言葉に従い国会議員を辞職するのが筋です。でも後継の菅さんの総裁選出馬宣言などを聞いていると、「詭弁政府」は続きそうです。

そんな「詭弁自公政府」の悪影響で、医学の基礎も破壊されています。医学が「ファクト」をベースにせず、いい加減な判断で決定される事態の最たるものが、コロナ対策専門家委員会の議論が開示されないことでしょう。開示請求に大部分が黒塗りの文書が出された理由を、西村担当大臣は「開示されることを前提に議論していない人がいたので開示できない」と説明したそうですが、国民のため集まった専門家で、自分の意見を国民に公開できない人がいることは驚きです。そんな人は、そもそも政府の諮問委員会に参加してはいけません。

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