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バーチャルヒューマンが迫真ライブ 実在の人をCG化

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NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!

デジタル技術を駆使して作られた人物の「バーチャルヒューマン」をテレビなどでも見かける機会が近年増えています。これまでもVTuberやAI美空ひばりなどが話題となってきましたが、さらに表現の可能性を高めた存在として注目を集めるのがYELLOCK(イエロック)です。今年1月には初めてのライブを開催、5月末にはAR/VRの世界的イベントにも出演しました。YELLOCKを生み出し、プレーヤーも担当する、YELLOW代表取締役・永松学氏に、バーチャルヒューマンの可能性などについて伺いました。

聞き手は、MTVジャパンやユニバーサルミュージックなどで、次世代の"エンタテインメント×テクノロジー"の新規事業開発を担当してきた鈴木貴歩さんです。

◇  ◇  ◇

――バーチャルヒューマンが国内外で盛り上がりを見せていますね。

僕はこれまで自身の音楽活動やプロデューサー業に加え、音楽フェス「ULTRA JAPAN」などのデジタルマーケティングの仕事を請け負ってきました。その経験則から、2010年代はSNSで発信していく時代、そして20年代は各自がアバターやバーチャルヒューマンを持って、様々な世界にコネクトしていく時代になると考えています。

実際に国内では、VTuberのようにアニメ界隈からバーチャルヒューマンが数多く生まれていますよね。しかし架空のバーチャルキャラだと、海外では一般の人になかなかすんなりと受け入れてもらえません。その要因の1つは、実態がないことではないかと思うんです。アメリカの人気DJに、Marshmelloという白い被り物をして活動するアーティストがいて。彼は昨年、オンラインゲーム『フォートナイト』上で、アバターで登場してデジタルライブを開催したところ、約1000万人の同時視聴者を集めました。

やはり世界規模で考えると、リアリティーありきのバーチャル表現、つまり"デジタルツインズ"という考え方が大切になってくるのではと思っています。

――1月11日に、渋谷のWOMBでYELLOCKが行ったライブは、デジタルツインズのコンセプトを体現したものでしたね。

僕自身が生身のYELLOCKとして、全身にモーションキャプチャスーツを着てステージに登場、ギタープレーやDJなどを行いました。そしてその動きすべてが、モニターに映るバーチャルヒューマンにそのままトレースされる仕組みとなっていました。

正直な話をすると、この技術は既にm-floさんがライブでやられるなど、決して目新しいものではありません。でも、それを無名のアーティストでもやれるほど技術的なコストが下がっている。テクノロジーを掛け合わせることで、一気に名前を広められる新しい時代に突入したということを伝えたかったんです。

ただ、モニターの映像にはこだわりました。ARなどの技術を駆使して、YELLOCKの股の下からあおったようなカメラアングルなど、観客の方に今までに見たことのない映像を楽しんでもらいました。今回はモニターに映像を流しましたが、近い将来、それを各自の部屋の中に投影するようなことも可能になると思っています。

バーチャルフェスの開催も

――5月末には、世界最大級のAR/VRイベント「AWE USA 2020」で、ブラウザ上でYELLOCKのAR体験が楽しめる試みも発表していましたね。

KDDIと、XR(VR、AR、MR、SRなどの総称)領域で協業をしている企業のMAWARIとのコラボレーション企画でした。スマホなどから、「Futureof Music WebARExperience」(※)にアクセスしてもらうと、カメラが起動しその背景越しに、音楽に合わせてドラムパッドを叩くYELLOCKが登場。ユーザーは画面をタップすれば、レーザーの色が変化するなど、体験型のコンテンツとなっています。

僕自身、昔から海外でも通用する国産アーティストを作りたいという思いがあり、それを実現するにはテクノロジーを掛け合わせていくことがマストじゃないかと。YELLOCKは、そのモデルケースになればと思っています。

また、このプロジェクトで培った技術は、様々なところで活用していくつもりです。例えば、奥行きのある3Dミュージックビデオの制作や、バーチャル空間での音楽フェスも開催できればと思っています。

(※)https://mwr.jp/u/awe2020_mawari_ar

バーチャルヒューマン
 VTuberのようにゼロからキャラクターを創出したり、実在する人物をバーチャル化してCGで作成された人物のこと。YELLOCKは海外での活躍を視野に入れ、後者の"デジタルツインズ"という考え方に基づき作られている。細部にまでこだわった表情のデザインを手掛けたのは、映画『猿の惑星』『アバター』など数々のハリウッド映画の製作に参加する、ドイツのグローバルカンパニーのミミックプロダクション。またYELLOCKが奏でる音楽は、世界的トレンドのダンスミュージックの1つであるドラムンベース。

◇  ◇  ◇

スズキの視点

ここ1~2年、"バーチャルヒューマン"で新たなエンタテインメントやビジネスを産み出す企業、スタートアップを数多く見てきました。そのなかでもYELLOCKは音楽カルチャーの中から出てきた存在であり、その音楽スタイルも世界基準のものです。将来的には、アメリカ、EU、アジアそれぞれの地域から有名なバーチャルヒューマンが生まれてくるはず。その際、横の連携をとっていくことが、日本発のYELLOCK他が世界を席巻することへの近道ではないかと考えています。

鈴木貴歩
 ParadeAll代表取締役。"エンターテック"というビジョンを掲げ、エンタテインメントとテクノロジーの幸せな結びつきを加速させる、エンターテック・アクセラレーター。エンタテインメントやテクノロジー領域のコンサルティング、メディア運営、カンファレンス主催、海外展開支援などを行っている。

(構成 中桐基善)

[日経エンタテインメント! 2020年8月号の記事を再構成]

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