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パンプスよりブーツ 体重支える「距骨」にやさしく

いつまでも歩けるための健足術(11)

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NIKKEI STYLE

日経ヘルス

自分の足を健康に保つための「健足術」の連載11回目は、ヒールの靴が骨や筋肉にもたらす悪影響について、足に詳しい医師に説明してもらった。足への負担を抑え、ヒール靴によるトラブルを防ぐためにはどうすればよいのか――。

◇  ◇  ◇

職場で、フォーマルな場で、女性はさまざまなシーンでヒールの靴を履くことが多い。

「しかしヒールのある靴は、足への負担が非常に大きいのです。レントゲン写真でわかるように、ヒールを履くとかかとがかなり上になり、足全体が前のめりになって、つま先に体重がかかります。そしてつま先はヒールの型に押されて足指がギュッと圧迫されるので、足の関節が徐々に変形することにも。米国のポダイアトリー(足病学)では、足に負担をかけないためにも、ヒールの高さは4cm以下に抑えるのが望ましいとされています」と、足を専門的・総合的に治療する下北沢病院院長の菊池守さんは話す。

体重を支える要「距骨」に悪影響が

ヒールは、すねの骨の下にある「距骨(きょこつ)」にも影響を及ぼす。

「距骨は最近注目を集めているので、ご存じの方も多いかもしれません。『足』と『脚』とをつなぐ小さな骨で、立ったり歩いたりするときに動作の支点ともなります。上側にすねの脛骨(けいこつ)・腓骨(ひこつ)、前は内くるぶし前の舟状骨(しょうじょうこつ)、後ろはかかとの踵骨(しょうこつ)に挟まれています」(菊池さん)

この距骨、上から見ると前が広く、後ろが狭くなっている。

「台形のような形をしていて、前側で脛骨・腓骨のソケットのような部分にはまっています。ヒールの靴を履くと、かかとが上がり、足首の関節である『足関節(そくかんせつ)』は底屈(つま先が下がった状態)になります。このとき距骨の後ろは幅が狭く固定されていない分、足首はグラグラと左右に不安定な状態になります」と菊池さんは解説する。

そして足首が不安定な状態で姿勢を真っすぐに保たなければならないので、脚の筋肉に負担がかかる。

「ふくらはぎのふくらみを形成する腓腹筋(ひふくきん)、ふくらはぎの深層にある後脛骨筋(こうけいこつきん)、腓骨の後方を通る腓骨筋(ひこつきん)など、多くの筋肉に緊張を強いるので、脚には疲労がたまります」(菊池さん)

ヒール靴のなかでも特に不安定なのは、パンプスだ。

「足首も甲も固定されていないので、靴の中で足が前にすべりやすい。すると、足の前側に体重が集中するので、足にタコができやすくなります。さらに、前すべりとともに足の前側が靴の型にギュッとはめられることになり、親指が人さし指の方に曲がる『外反母趾(がいはんぼし)』になったり、小指が薬指の方に曲がる『内反小趾(ないはんしょうし)』になったりしやすくなります。足指の付け根にあるMP関節に重みがかかり、背屈(つま先が上がった状態)していると、母趾の靭帯もゆるんできます。靭帯のゆるみから外反母趾が進行することもあるので、今すでに外反母趾が気になっている方は、パンプスはできるだけ避けることです」と菊池さんはアドバイスする。

日本人女性の場合、土踏まずのつぶれた扁平足の人も多い。

「扁平足だと、足が倒れやすくなります。これをしっかり受け止められるヒール靴でなければ、どんどん歩きにくくもなります」と菊池さんは説明する。

歩きやすさを考えるなら、できればしっかりした素材で足の甲を包み込み、内側にも前側にも体重が落ちないように甲を固定してくれるようなブーティーの方がまだいい。

「ただ、日本人女性は、足の前方の幅に比べてかかとの幅が狭い方も多いのです。そういう方は甲を固定していても、靴のかかとが大きすぎて、かかとがパカッと抜けてしまう場合もあります。ヒールがある靴のなかで、一番安定性が高いのはブーツです。足の甲もかかとも包み込まれ、固定されているわけですから、ヒール靴によって引き起こされるトラブルの回避には役立つはずです」(菊池さん)

菊池守さん
 下北沢病院(東京都世田谷区)院長。大阪大学医学部卒業後、米ジョージタウン大学創傷治癒センターに留学し、ポダイアトリー(足病学)に出合う。帰国後、佐賀大学医学部附属病院形成外科診療准教授を経て、現職。近著に『100歳までスタスタ歩ける足のつくり方』(アスコム)。

(ライター:赤根千鶴子、構成:日経ヘルス 白澤淳子)

[日経ヘルス2020年2月号の記事を再構成]

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