早期予約で新幹線が半額 JR東、座席限定の激安切符

日経トレンディ

東北新幹線(左)や上越新幹線(右)などの普通車指定席が半額に
東北新幹線(左)や上越新幹線(右)などの普通車指定席が半額に
日経クロストレンド

旅行・交通業界の活性化を目的に始まった「GoToトラベルキャンペーン」とタイミングを合わせ、JR東日本やJR西日本が新幹線・特急列車に大幅割引価格で乗れる切符のネット予約を開始した。利用期間は2020年8月20日から2021年3月末までと長く、得するチャンスは多そうだ。

JR東日本は20年7月中旬から、ネットのJR券予約・購入サービス「えきねっと」にて、新幹線や特急列車に半額で乗れる期間限定の切符「お先にトクだ値スペシャル」の販売を始めた。東北・北海道新幹線「はやぶさ」の東京駅~新函館北斗駅間が1万1610円、秋田新幹線「こまち」の東京駅~秋田駅間が8950円、上越新幹線「とき」の東京駅~新潟駅間が5280円、特急「ひたち」の品川駅~仙台駅間が4640円など、破格の設定となっている。

この種のキャンペーンとしては割引率の高さも期間の長さも異例だ。JR東日本の20年4~6月期決算は、最終損益が1553億円の赤字。コロナ禍による外出自粛や生活様式の変化で鉄道利用が大きく減った結果、運輸事業の鉄道収入が61%減となり、中でも新幹線は82%減まで落ち込んだ。この苦境の中で乗客を少しでも取り戻すために、インパクトの強い一打を繰り出して鉄道利用の需要をどうにか喚起したいとの思いがうかがえる。

お先にトクだ値スペシャルは、乗車日1カ月前の午前10時から20日前の午前1時40分まで、パソコンやスマートフォンのえきねっとサイトで予約可能。事前受け付けサービスもあり、発売日のさらに1週間前の午前5時30分から乗車日1カ月前の午前9時54分まで申し込める。

新幹線利用の場合は、Suicaなどの交通系ICを登録してチケットレスで乗車するのが基本だ。申し込みはえきねっと限定のため、みどりの窓口や旅行会社では受け付けていない。

早朝から深夜まで対象区間のほぼすべての列車に適用

主な設定区間の価格と、通常期の価格とを比べたものを表にまとめた。

注)大人1人・片道・乗車券+指定席特急券(新幹線は新幹線eチケット)の場合。えきねっとでのネット申し込み限定(座席数には限りあり)。はやぶさ・はやてはJR北海道の区間を含む。上記以外の区間の設定もある

切符の内容は乗車券と指定席特急券(普通車)とのセット。新幹線も在来線特急も、早朝から深夜まで対象区間のほぼすべての列車に適用される。通常期のほぼ半額で乗れるため、メリットは大きい。ただし半額の座席数には限りがあり、時期と区間によっては発売間もなく完売する可能性もある。できるだけ早めに申し込むのが鉄則だ。そもそも20日前までの予約が必須の切符なので、1カ月前には旅行・乗車の計画をある程度固めておく必要がある。

えきねっとで乗りたい列車の空席状況を調べて、「トクだ値」の「50%割引」に残席があれば予約可能
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