AI技術の活用でカメラ性能は遜色なし

続いてカメラ機能をチェックしてみよう。メインカメラはPixel 4は1220万画素でF値が1.7の標準カメラと、1600万画素でF値が2.4の望遠カメラの2つを搭載しているのに対し、Pixel 4aはPixel 4の標準カメラと同じカメラを1つ搭載しているだけだ。3眼、4眼が当たり前となっている最近のスマートフォンとしてはやや寂しい印象を受ける。

Pixel 4aのカメラは1つだけだが、Pixel 4の標準カメラと同等の性能を持つ

しかし実際に撮影してみると、カメラの数の少なさを感じさせることなく、幅広い撮影シーンに対応できることがわかる。なぜならPixelシリーズはグーグルのAI技術、つまりソフトウエア技術をフル活用することで、簡単にきれいな写真を撮影できるよう注力しているからだ。実際、Pixel 4aは、被写体の背景をぼかした「ポートレート」や、暗い場所をとても明るく撮影できる「夜景モード」などをカメラ1つとAI処理で実現している。

Pixel 4aは単眼カメラながら、AI技術の活用によって背景をきれいにぼかした「ポートレート」撮影も可能だ
「夜景モード」で暗い公園を撮影したところ。撮影から数秒間本体を固定しておく必要があるが、AI技術などの活用でライトを使ったかのように明るく撮影できる

では、Pixel 4とPixel 4aでは、どの程度の違いがあるのだろうか。カメラで通常の撮影をした限りでは、標準カメラの性能が同じということもあって大きな違いはないように感じた。

Pixel 4のカメラで撮影した写真
Pixel 4aのカメラで撮影した写真。ともに遜色のない写りだ

両モデルに差が出るのはズームだろう。Pixel 4aは最大で7倍、望遠カメラを備えるPixel 4は最大8倍までのデジタルズームが可能。ともにAI技術を活用し、ズームしても画質があまり劣化しない仕組みを備えている。

上の写真から右上のビルをズームして撮影。こちらはPixel 4(8倍)で撮影した写真
こちらはPixel 4a(7倍)で撮影した写真。Pixel 4と比べれば鮮明さにやや欠けるが、デジタルズームにしてはボケや劣化が少なく、実用になる画質で写せていることがわかる

実際に双方で撮影した写真を比べてみると、確かにPixel 4で撮影した写真のほうがより画質の劣化が少ない印象を受ける。ただ倍率に大きな違いがあるわけではなく、通常のデジタルズームと比べれば画質の劣化はかなり抑えられており、Pixel 4aのズーム撮影も十分実用的であることは確かだ。

なおフロントカメラに関しては、Pixel 4、Pixel 4aともに800万画素でF値が2.0と共通だ。いずれも肌などを自動加工する「顔写真加工」を備えるなど、機能的にも大きな差はない。ソフトウエア処理であることを生かし、フロントカメラでもポートレート撮影、そして夜景モードが利用できるというのはPixelシリーズならではのメリットといえるだろう。

ソフトウエア処理であることを生かし、フロントカメラでも「ポートレート」などの撮影モードが利用可能となっている。写真は顔写真加工を「ナチュラル」に設定し、ポートレートモードで撮影したところ
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