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森崎ウィン パイロットの夢かなえたジョイスティック

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NIKKEI STYLE

2018年にスティーブン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』でハリウッドデビューを果たした俳優で歌手の森崎ウィンさん。ミャンマー出身、ゲーム好きの彼のお気に入りは、ゲーミングデバイスブランド「Thrustmaster」のジョイスティックだった。

飛行機の操縦かんと同じ形のジョイスティック

「僕は小さい頃から飛行機が好きで、パイロットになるのが夢だったんです。でも、小学4年生のときに日本に来て、今の仕事を始めてからはしばらく忘れていて。その夢が、『レディ・プレイヤー1』で海外へ行く機会が増えたりした時に再燃したんです。

そこで始めたのは、『フライトシミュレーター』と呼ばれる飛行機のゲーム。僕はタブレットやスマホでできる『Infinite Flight』というアプリを使っているんですけど、これがいいんですよ。飛行機は好きなものを選べて、ボーイングやエアバスの旅客機はもちろん、戦闘機もある。僕が主に使うのは、大型旅客機のボーイング777。最近アップデートされて、コックピットの計器まで動くようになったんです。それがうれしい。

『Infinite Flight』で面白いのは、時間がリアルにかかるところ。例えば日本からミャンマーまで飛行機で6時間かかるとしたら、このアプリでも6時間かかるんです。その間、空の映像と、Google Earthで見るような地上の景色も楽しめます」

当初はタブレットを傾けて機体を動かし、画面に表示されるコントロールパネルでエンジンなどの設定を行っていた。しかし、すべてをタブレットで操作するのは不便だったという。

「操作中にどうしても画面が揺れてしまうので、リアリティーがないなと。本物の飛行機のように操縦したいと思っていたときに、ジョイスティックが使えることを知ったんです。それが2年くらい前で、4000~5000円くらいで買ったと思います。

使ってみたら、操縦かんになるだけでなく、スイッチがたくさんあって、カスタマイズもできる。僕は外側はギア、内側はフラップ、オレンジのボタンがブレーキ、というふうに配置しています。特に役立つのは、着陸するとき。僕は運航中は基本オートにしておいて、着陸態勢に入る3000フィートくらいまで降下したときに手動に変えるんです。そこから、エンジンの出力を抑えて、フラップ(翼の可動部分)を動かして、徐々に徐々に降下していく。そういう操作もやりやすくなって、よりパイロットに近づけた気がします。

あと好きなのは、本物の飛行機の操縦かんと同じ形になっていること。ボーイングはU字型なんですけど、エアバスの飛行機は、このジョイスティックの形なんですよ。これだけであの巨体を浮かべて操縦しているのかと思うと、すごい。僕らの夢を運んでいるところが、飛行機の魅力なんです」

ノートがびっしりになった『妖怪人間ベラ』

9月11日公開の主演映画は、1968年に放送された人気アニメ『妖怪人間ベム』をリブート(新シリーズとして新たにスタート)した『妖怪人間ベラ』。森崎さんは、現代の女子高生となった妖怪人間・ベラに翻弄される会社員・新田康介を演じている。

「新田くんはだんだん狂気を帯びて、いききってしまう役。自分とリンクできない部分がかなりあったので、『なぜここまでぶっ飛んでしまったんだろう』と考えました。それで新田くんのバックボーンを自分なりに作って、役作りのためのノートに書くと、文字でびっしりに。自分と新田くんの人生の波形が交わる瞬間を探して、撮影に入りました」

「現場では心身ともに追い込まれて、しんどかったです。必死で演技すればするほど、狂気を出せば出すほど、監督がカメラの横で爆笑しているんですよ。それを見て『ああ、なるほどね』と。『いききっている人を見たら、人って笑っちゃうんだな』と分かりました。異様なテンションのホラーになっていますけど、見る方には、クスッと笑ってもらえたらいいなと思っています」

新田は冒頭、『妖怪人間ベム』の幻のフィルムを見たことから、人生が大きく動き始める。森崎さんの人生を変えた映画はあるのだろうか。

「やっぱり、『レディ・プレイヤー1』は大きかったです。あの作品でやっと世に出ることができて、いろいろオファーもいただくようになったので。その一つが、去年の『蜜蜂と遠雷』。日本アカデミー賞の新人俳優賞の報告を受けたときは、泣きましたね。ある監督に『君は役者に向いてない』と言われたり、『いつかハリウッドに行きたい』と夢を語ると鼻で笑われたりしてきたので。『俺はやっと認められたんだ』と思えました」

いつか「監督映画」を残したい

コロナによる自粛期間は、『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(15年日本公開)を見て影響を受けたという。ジョン・ファブローが製作・監督・脚本・主演の4役を務め、フードトラックの移動販売を始めた元一流レストランの料理長の奮闘を描いた作品だ。

「『アイアンマン』の監督ジョン・ファブローが自分で脚本を書いて、ほぼ自主制作で作り上げた作品。人生を料理に例えて、自分の生きた証を残したいという思いがあったそうなんですよ。それを知って、『俺がやりたいのは、こういうことだ』と。僕もいずれは監督して、自分の生きた証を残したい。人生を作品として残せるのって、僕らの仕事だからこそできることですから」

30歳になった今秋は主演映画2本が公開になり、NHKで主演ドラマも放送。音楽活動ではソロデビューも果たして、多忙な毎日を送る。日々の癒やしとなっているものは?

「夜、お酒を飲んでいます。あとは、それこそ飛行機のゲームやサッカーゲームをしたり、アニメを見たりとか。よく『籠もりがちだね』って言われるんですけど、自粛期間中に思いました。俺、籠もるのは基本苦手だと。ステイホームはしんどかったですよ。料理を始めて、スーパーに行くという名目で外に出ていました。

料理のときに重宝したのが、チューブ入りのアンチョビのソースです。それを入れると、どんな料理でも、とりあえずなんとかなるんですよ。十八番は超・男メシで、野菜炒めです」

「今、欲しいものは、食器ですね。うちには食器が、どんぶりしかないんですよ。だからお酒を飲みながらおつまみを並べたくても、できない。プレートが何種類か欲しいですね。そして朝食をちゃんと作って、目玉焼きとソーセージを乗せたい。あと、うちにはマグカップしかないので、ガラスのコップも欲しいです。引っ越し祝いに誰か買ってくれないかなとひそかに期待しています」

森崎ウィン
1990年生まれ、ミャンマー出身。2008年より「PRIZMAX」(現在は解散)のメインボーカルを務め、同年、俳優デビュー。12年、映画『シェリー』で映画初主演を果たす。18年には映画『レディ・プレイヤー1』にオーディションで抜てきされてハリウッドデビュー。19年の映画『蜜蜂と遠雷』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。20年7月には「MORISAKI WIN」名義でアーティストとしてメジャーデビューも果たした。カンヌ国際映画祭「Official Selection 2020」に選出された主演作『本気のしるし 劇場版』が10月9日より公開される。

『妖怪人間ベラ』

広告代理店に勤める新田康介は、アニメ『妖怪人間ベム』の幻の最終回を目にし、衝撃的な結末にショックを受ける。その頃、不思議な美少女・ベラが町の高校へ転入。ベラに近づいた同級生は精神を病み、ベラを追う新田も徐々に狂気に取りつかれていく。監督・英勉 / 脚本・保坂大輔 / 出演・森崎ウィン、emma / 堀田茜、吉田奏佑、吉田凜音、桜田ひより、清水尋也、六角精児 2020年9月11日(金)池袋HUMAXシネマズ、渋谷HUMAXシネマほか全国順次ロードショー

(文 泊貴洋、写真 藤本和史)

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