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お好みのフルーツとハーブ、そして塩を加えればおいしい熱中症対策ドリンクのできあがり

ほかにも、いくつかおすすめのドリンクを紹介しよう。

▼自家製スポーツドリンク

市販のスポーツドリンクには2種類ある。塩分や糖質の濃度が低めの「ハイポトニック」と、体液と同じ濃度の「アイソトニック」だ。運動中に飲むならハイポトニック、運動前に飲むならアイソトニックが吸収が良いとされる。市販のスポーツドリンクもいいが、さすがに毎日だと費用がかさむ。同じ味だと飽きたり、糖分が気になったりする人もいるはずだ。要は水分と塩分(運動強度によっては糖分も)がバランス良く入っていればいいわけだから、自宅でも熱中症対策ドリンクを作ろうと思えば、簡単にできる。その日の気分に合わせ味を変えてみるというのも楽しい。入れる塩は自由だが、ナトリウム以外のミネラル成分を多く含むものがおすすめだ。

ハイポトニック 水1000ミリリットル+塩1グラム+砂糖4グラム

アイソトニック 水1000ミリリットル+塩10グラム+砂糖4グラム

▼フルーツとハーブのソルティウオーター

水にフルーツやハーブを一晩漬けこみ、その甘味や風味を生かした飲料だ。解毒効果などの健康効果は立証されていないが、「デトックスウオーター」という名前で知られている。水と塩だけだと飲みにくさを感じる人にぜひおすすめしたい。いれるフルーツは、レモン、オレンジ、バナナ、リンゴ、キウイフルーツなどなんでもよい。皮の苦味は塩のしょっぱさで緩和されるので、グレープフルーツなどもおいしくできる。

水1000ミリリットル+塩1グラム+好みのフルーツ適量(レモンなら2~3個)+ハーブ適宜

▼塩コーヒー

コーヒー500ミリリットルに塩を1グラムいれる。このコラムで以前、コーヒーに塩が意外なおいしさを生む理由について記したが、塩のしょっぱさによりコーヒーの苦味や酸味が取れ、まろやかな印象に変化するため、飲みやすくなる。もっとも、コーヒーにはカフェインが入っているので、飲み過ぎには注意してもらいたい。

塩のしょっぱさがコーヒーの苦味や酸味をまろやかにしてくれる

今回ご紹介したドリンクはいずれも冷やしているが、さほど暑くない日には温かいドリンクが飲みたい人もいるだろう。その際に注意してもらいたいのが塩の分量だ。塩味は温度が冷たい状態の時、最も強く感じる。温かいドリンクに塩を入れる時は、少し多めに入れる。そうすれば、冷たい状態で飲んだ時のようなおいしさが味わえる。

環境省によれば、熱中症とは「環境」と「からだ」と「行動」によって引き起こされるという。日中、高い気温や湿度のもとで、激しい運動を長時間続けるなどしていると身体のバランスが崩れ、熱中症につながる。それを防ぐには水分と塩分の補給が有効とされている。人間の体内には約0.9%の塩分が含まれており、汗をかくと塩分が体外に排出されてしまう。水分だけを補給し続けると、体内の塩分濃度が下がり、脱水症状を起こすと体内の熱を外に逃がすことができなくなる。

コロナ禍でマスクを外せない状況が今なお続く。秋の気配が漂いつつあるが、残暑への備えはなお欠かせない。今回のおいしい予防対策がお役に立てることを願っている。

(一般社団法人日本ソルトコーディネーター協会代表理事 青山志穂)


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