「初任給から30年、投資を続ける理由」ソフィアバンク代表の藤沢久美さん

藤沢久美(ふじさわ・くみ)氏 1967年、大阪府生まれ。96年に日本初の投資信託評価会社を起業。2000年にシンクタンク・ソフィアバンクの設立に参画し、13年に代表就任
藤沢久美(ふじさわ・くみ)氏 1967年、大阪府生まれ。96年に日本初の投資信託評価会社を起業。2000年にシンクタンク・ソフィアバンクの設立に参画し、13年に代表就任

日本経済新聞社(東京・千代田)と女性向け動画配信のC Channel(Cチャンネル、東京・港)が立ち上げた働く女性を応援するメディア「newme」。金融や政治など各分野のプロフェッショナルをゲストに招き、従来の概念にとらわれない生き方を選ぶために必要な情報を提供していきます。

初回のゲストはシンクタンクのソフィアバンク代表でJリーグの理事も務める藤沢久美さん。投資信託の評価会社を起業した経験を持つ“投資のプロ”である藤沢さんに「なぜ今、投資をする必要があるのか」をご自身の経歴を振り返ってお話してもらいます。

初任給から投資を開始

――藤沢さんの投資歴は

「もう30年、社会人になって最初の給料から、毎月投信を買っています。投信の方が経済成長の恩恵を取り込みやすいからです。たとえ日本が元気でなくても、ほかの国が元気なら、そこに投資していればお金を増やすことができるので。始めた当時は周りに毎月投信を買っているという人はそんなにいなかったですね」

――投資を始めたきっかけは

「投信の運用会社に入社したのと、大学生のころから『30歳までに起業したい』という夢があり、その資金をためるためです。銀行の預金だと金利が微々たるものだから、お金は増やしにくいですよね。なのでお金でも人生でも、常にリスクをとってきました」

「私が就職活動をしていた当時は女性は採用しないという会社が結構あり、女性って働きたくても働ける会社は少ないんだと実感しました。だから、男性も女性も、若くても年を取ってても、活躍したい人が活躍できる会社をつくりたかったんです。引っ込みがつかなくなるよう、『30歳までに会社つくるんです』って周りの人にもよく言ってましたね」

お金は「自由に生きるために必要なもの」

――リスクを取ってまで投資やお金と向き合う意味はなんでしょうか

「心がワクワクするような好きなことをし続けるためです。Jリーグの理事もそうですが、年をとってくると『やったことないけれどこれはおもしろそう』という仕事の話をいただく機会も増えてきて。そういうときにあまり先を考えすぎずに飛び込むことで、自分の想像を超える自分になれるかもしれないと思っています。未来は決まってないんですよ。なので、変に自分の未来を自分でこんなものだと決めずに、チャンスがきたら飛びつけるくらい『自由』でありたい。そのために最低限お金を用意しておくことは必要だと思います」

「若いころは会社をつくるためにお金をためたいと思って投資をしていました。起業した後は会社を売ったので、今はスーパーフリーターと名乗っています。自由ではありますが、今回の新型コロナウイルスのように、生きていれば突然仕事がなくなることもあります。こうした非常事態に備えるためにもお金を作っておかないと、という目的もあります」

失敗なんてない

――ご自身の経験を踏まえ、現代の若い女性へのアドバイスはありますか

「失敗なんてないということですかね。なんでもやってみたら経験になり糧になりますから。私は会社を作るときに非常に迷いましたが、当時は阪神大震災があって自分が昔住んでいた街が燃えて人が死んで、というのも見ましたし、その2カ月後に自分が通っていた駅で地下鉄サリン事件もありました。『ある日突然死んでしまうかもしれない』と考えさせられた経験から、逆に生きている限り失敗してもやり直しはできるんだと思い直しました」

「失敗したと思ったら、1回書き出してみるといいと思います。スマホで毎日、きょうの失敗とか短文日記をつけて、その失敗がどれくらい自分にダメージが与えているのか、どうしたら失敗しないかなどを短くまとめておくんです。そうした小さな取り組みを続けていれば、それは絶対に失敗ではなく『あのおかげで今回成功した』という未来につながります」

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(この企画は日経とC Channelが共同で展開しています)

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