あなたのライフプランは? テレワークの今、話し合うコロナの先の家計シナリオ ファイナンシャルプランナー 浅田里花

2020/9/1

・オフィスと家を往復するだけの生活が、料理をするゆとりができた
・長年住んでいるのに気づかなかった近隣のいい店を見つけた
・海外を含め遠方に散り散りになり、なかなか会えなくなっていた旧友たちとオンラインで集まれた
・例年は時期的に忙しくて難しかったが、家族の誕生日パーティーを開けた
・web会議アプリを使う機会が増え、操作などのスキルアップと新たな仕事につながるヒントを得た

などです。

夫婦のコミュニケーションが密に

なかでもFPとして興味深く感じたのは「夫婦のコミュニケーションが前よりも良くなった」と話す夫婦が2組いたことです。

新婚のアラサー夫婦は「子どものころからどんなふうに過ごし、どんなことを考えて成長してきたかなど、まだ話していなかったことを伝え合うことで、お互いの内面を深く知ることができた」と言っていました。また、結婚してしばらくたつアラフォー夫婦も「まだまだお互いに知らなかった面を発見し、今後どのようにライフプランを進めていくか、すり合わせができた」と話していました。

実際、夫婦や家族間のコミュニケーションがうまく取れていて風通しがよいことは、ライフプランを円滑に進めるうえでとても大切なことです。

言葉にしなくてもわかっている?

FPとして相談業務を手掛けるなかで、今後のライフプランについての夫婦の考えの違いが、相談の現場で初めて明らかになったのを目の当たりにすることがあります。

リタイア後に行きたい旅行先が全く違うくらいならまだいいのですが、田舎にある実家に帰りたい夫と都会に残りたい妻というように、終(つい)の住み家にしたい場所について折り合う余地がないくらいに違うと大変です。どちらかが希望を我慢するか、最悪の場合は別々の道を行くしかないでしょう。

普段からコミュニケーションがあまり取れないまま何十年も過ごすと、ますますあらたまって話し合うことが難しくなると思われます。「言葉にしなくてもわかっているはずだ」と、都合よく解釈しているケースも見受けられます。百%双方の希望が一致することはまずないでしょうから、譲れるところは譲り、譲れないところはハッキリさせておくなど、すり合わせておかないことには一緒に前に進めません。

注目記事
次のページ
子どもにも家計の現状をオープンに
今こそ始める学び特集