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あなたのライフプランは? テレワークの今、話し合う

コロナの先の家計シナリオ ファイナンシャルプランナー 浅田里花

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NIKKEI STYLE

新型コロナウイルスによるテレワークで、家族が一緒に過ごす時間が増えたという家庭は多いでしょう。ファイナンシャルプランナー(FP)の浅田里花さんは「テレワークが可能な仕事であれば、夫婦・家族で家計やライフプランについて確認しあういいチャンス」としたうえで、「家族間の風通しがよくなれば、コロナの影響が決して悪いことばかりはなく、良いほうに働いたことの一つとして数えられる」と話します。

◇ ◇ ◇

いつもとはまるで様子が違った今年の夏休み。

・梅雨が長く7月が涼しかった・休校による勉強の遅れを補うため、子どもたちの夏休みが短くなった・花火大会など夏の恒例イベントが軒並み中止となった・「Go To トラベル事業」にもかかわらず旅行や帰省をしなかった

など、夏休み気分を味わえなかった要因がたくさんあります。

「時間の使い方が変わった」

例年のような計画はできなくても、勤め人には所定の夏休みがあるので、ほとんど家で過ごした人も多いでしょう。また、コロナ禍でテレワークが続いている人も、家にいる時間が多いとともに、通勤や飲食などの付き合いに取られる時間が減ったことで、家族と接する時間が増えているはずです。

先日、プライベートで付き合いのあるグループのメンバーとオンラインミーティングを実施し、コロナ禍のなか、あえて良かったと感じたことを話し合いました。世代も家族構成もまちまちですが、多くのメンバーがテレワークを経験していたため、時間の使い方が変わったことが話題になりました。

・オフィスと家を往復するだけの生活が、料理をするゆとりができた・長年住んでいるのに気づかなかった近隣のいい店を見つけた・海外を含め遠方に散り散りになり、なかなか会えなくなっていた旧友たちとオンラインで集まれた・例年は時期的に忙しくて難しかったが、家族の誕生日パーティーを開けた・web会議アプリを使う機会が増え、操作などのスキルアップと新たな仕事につながるヒントを得た

などです。

夫婦のコミュニケーションが密に

なかでもFPとして興味深く感じたのは「夫婦のコミュニケーションが前よりも良くなった」と話す夫婦が2組いたことです。

新婚のアラサー夫婦は「子どものころからどんなふうに過ごし、どんなことを考えて成長してきたかなど、まだ話していなかったことを伝え合うことで、お互いの内面を深く知ることができた」と言っていました。また、結婚してしばらくたつアラフォー夫婦も「まだまだお互いに知らなかった面を発見し、今後どのようにライフプランを進めていくか、すり合わせができた」と話していました。

実際、夫婦や家族間のコミュニケーションがうまく取れていて風通しがよいことは、ライフプランを円滑に進めるうえでとても大切なことです。

言葉にしなくてもわかっている?

FPとして相談業務を手掛けるなかで、今後のライフプランについての夫婦の考えの違いが、相談の現場で初めて明らかになったのを目の当たりにすることがあります。

リタイア後に行きたい旅行先が全く違うくらいならまだいいのですが、田舎にある実家に帰りたい夫と都会に残りたい妻というように、終(つい)の住み家にしたい場所について折り合う余地がないくらいに違うと大変です。どちらかが希望を我慢するか、最悪の場合は別々の道を行くしかないでしょう。

普段からコミュニケーションがあまり取れないまま何十年も過ごすと、ますますあらたまって話し合うことが難しくなると思われます。「言葉にしなくてもわかっているはずだ」と、都合よく解釈しているケースも見受けられます。百%双方の希望が一致することはまずないでしょうから、譲れるところは譲り、譲れないところはハッキリさせておくなど、すり合わせておかないことには一緒に前に進めません。

それには、今からコミュニケーションを積極的に取るよう努めることしかないでしょう。少しずつの積み重ねが後に大きく実るのは、積立貯蓄と同じです。テレワークで家族と接する時間が増えた今、話し合いを始めるのにいいチャンスではないでしょうか。

子どもにも家計の現状をオープンに

別の知人の例ですが、この夏のテレワーク中に夫婦でライフプランやお金についてじっくり話し合う機会があったそうです。猛暑やゲリラ豪雨のなか、子どもを自転車で送迎するのは厳しいので、カーシェアリングを利用するか、マイカーを購入するかの話し合いがきっかけだったようです。この先、夫婦それぞれの希望や意見をオープンにしていくのに、よい機会になったと思われます。

なかにはテレワークの導入に伴い、都会から郊外や地方への移住を検討している人もいるでしょう。移住のような大きなライフプランの変更の場合、1人で決めることは当然、できません。夫婦それぞれの仕事が続けられるのか、移住先はどこが良いのか、ずっと住み続けるのかなど、双方が納得できる決定へと話し合いを導く必要があります。

夫婦だけでなく、子どもも交えて話し合いができるとさらによいでしょう。「学校などの友だちと離れたくない」といった子どもの希望もあるはずですから、きちんと説明して理解してもらうようにすることが大切です。

さらに、子どもとも家計の現状をオープンに話せることが理想です。往々にして、親はお金がないと子どもに思われたくないため、無理しがちですが、もし家計に厳しい状況が訪れた場合、オープンに話し合える関係であれば、子どもも自分のこととして家計の見直しについて協力をしてくれるはずです。

浅田里花
ファイナンシャルプランナー。株式会社生活設計塾クルー取締役、東洋大学社会学部非常勤講師。大手証券会社、FP会社に勤務後、1993年に独立。現在はFPサービスを行う生活設計塾クルーのメンバーとして、コンサルティング業務のほか、執筆・講演活動を行う。著書に『災害時絶対に知っておくべき「お金」と「保険」の知識』(共著 ダイヤモンド社)など。

「ニューノーマル」「新常態」とも呼ばれる新しい生活様式が広がりつつあります。コロナで一変した家計の収入や支出、それに伴うお金のやりくりをどうすればよいかも喫緊の課題です。連載「コロナの先の家計シナリオ」は専門家がコロナ後のお金にまつわる動向を先読みし、ヒントを与えます。

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※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

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