街に賑やかに時を告げる 歴史刻むからくり時計10選

■6位 はりまや橋前「からくり時計」(高知市) 390ポイント
よさこい節でご当地紹介

高知の観光名所「はりまや橋」の近くのビルに設置。よさこい節にのって(1)高知城(2)よさこい節の踊り子(3)はりまや橋(4)坂本龍馬像で知られる桂浜――という観光ポイントを紹介する。

「ご当地物をふんだんに盛り込んでワクワクさせる」と安田清之さん。「地域性をさらに出したければカウベル(鐘鈴)より鳴子(よさこい踊りの道具)がよかった」と石川さん。はりまや橋は長さ約10メートルと短い。拍子抜けする観光客もいて、からくり時計が補っているとの指摘も。

(1)午前9時から午後9時までの毎正時(2)風速15メートル以上か1時間雨量30ミリ超で休止(3)高知市観光振興課(088・823・9457)

■7位 久留米駅前「からくり時計」(福岡県久留米市) 360ポイント
地元発明家の偉業が題材

久留米出身の発明家で「からくり儀右衛門(ぎえもん)」「東洋のエジソン」の異名をとった田中久重が題材。定時になると久重の人形が現れ「万年回転独楽(こま)」や和時計の最高傑作とされる「万年時計」など自作を身ぶり手ぶりで解説する。「絶えずからくりのどこかが動いていて飽きない」(坂本さん)

岸川さんは「地元の人がからくり儀右衛門の偉業を誇りに思える親しみやすい作品」とモニュメント性を評価。末松さんは「見る者にものづくりへの興味を抱かせるインパクトがある」。

(1)午前8時から午後7時までの毎正時と30分(2)雨天稼働。風速10メートル以上の強風時は休止(3)久留米市観光・国際課(0942・30・9137)


■8位 岡崎公園時計塔(愛知県岡崎市) 290ポイント
徳川家康の人形が能舞

岡崎生まれの徳川家康が題材。鼓の音とともに時計が開き、家康の人形が能を舞う。扇をもった手や足がスムーズに動いて複雑な所作を表現。瞬時に能面を顔にかぶせ、外す動作に伝統技術が見て取れ「人形一体だけの演出なのに仕掛けが面白く、飽きない」(安田さん)。

河野さんは「関節を巧みに使う能の再現度が高く、大人には見応えがある」。杉井さんは「伝統的なからくり人形のイメージを損なわずにハイテクを使っている」と評価する。

(1)午前9時から午後6時までの毎正時と30分(2)雨天稼働。風速10メートル以上で自動停止(3)三河武士のやかた家康館(0564・24・2204)

■9位 浜田駅前「どんちっち神楽時計」(島根県浜田市) 260ポイント
迫力ある石見神楽の「大蛇」

浜田の伝統芸能、石見(いわみ)神楽の人気演目「大蛇(おろち)」がモチーフ。舞台がせり上がる3層構造で、1階ではおはやしの演奏を再現。2階の神楽殿と3階では笛や太鼓の勇壮な響きに乗って武者がオロチ退治を演じる。オロチの頭を切り落とす場面もあり「伝統芸能を迫力ある時計に仕上げている」(川村さん)。

「どんちっち」とは子どもたちが石見神楽をそう呼ぶことにちなむ。坂本さんは「人口5万人強の自治体がこれほど大規模なからくり時計を造ったことが驚き。応援したくなる」と評価する。

(1)午前8時から午後9時までの毎正時(2)雨天稼働。強風時は休止も(3)浜田市観光交流課(0855・25・9531)


■10位 唐津城前「時の太鼓」(佐賀県唐津市) 150ポイント
江戸時代の絵図から再現

唐津城から西に約500メートル離れた公園の中にあり、高さ8メートルほどの鐘楼にからくりが仕掛けられている。江戸時代の唐津城内で「時之(の)太鼓」などと呼ばれていた櫓(やぐら)を当時の唐津藩絵図を基に再現した。定刻になると、ドンドンという太鼓の音とともに扉が開き、武士の人形が前にせり出してきて太鼓を打ち鳴らし「時」を告げる。

「日本人は千年以上、太鼓や鐘の音で時刻を知った。城内にとけ込んだ櫓太鼓が素晴らしい」と末松さん。江戸時代は人が太鼓をたたいた。当時の情景が目に浮かぶような演出だ。

(1)午前7時から午後9時まで毎正時(2)雨天時も稼働(3)唐津市都市計画課(0955・72・9250)

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