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在宅勤務で生きるノイキャン機能 ソニー新ヘッドホン

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NIKKEI STYLE

ソニーがワイヤレスヘッドホンのフラッグシップモデル「WH-1000XM4」を2020年9月4日に発売した。周囲の騒音を消去しながら、いつでも、どこでも静かな環境をつくって音楽再生が楽しめるアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載。リモートワークにも役立ちそうな最先端機能が満載の新製品をレビューする。

ノイズキャンセリングヘッドホンと言えば、騒音に囲まれがちな電車通勤、飛行機による旅の移動に欠かせないオーディオ機器として注目されてきた。ところが今年は春から続く新型コロナウイルス感染症の影響により、ノイズキャンセリングヘッドホンの使われ方が少し変わりつつあるようだ。

ヘッドホンメーカー各社の担当者によれば、ノイズキャンセリング機能を搭載するヘッドホンやイヤホンを自宅などオフィス外でのリモートワークに活用するビジネスパーソンが増えているのだという。新たな用途が生まれて、製品の売り上げも伸びているという。日本国内では例年、春から夏にかけて暑くなる時期にはイヤホンの販売が伸び、秋冬はヘッドホンの新製品に注目が集まる。今年もまた秋以降に各社が注力するノイズキャンセリングヘッドホンの新製品ラッシュがあるかもしれない。

リモートワークにも役立つ「ノイズキャンセリング機能」

WH-1000XM4が搭載するアクティブ・ノイズキャンセリングとは、ヘッドホン本体の外側・内側に配置したマイクで周囲の環境音を継続的に拾い、解析・抽出したノイズ成分に逆相の音をぶつけて消去し、音楽や通話音声だけをクリアに聴こえるようにする機能だ。今どき珍しい技術ではないが、その出来栄えは製品の音質の良しあしや、耳にかかる負担にもつながることから製品を評価する際の重要なポイントになる。

ソニーは長年にわたってヘッドホン・イヤホンのためのノイズキャンセリング技術を独自に研究・開発してきたメーカーだ。フラッグシップの1000Xシリーズは16年の発表以来、ヘッドホンタイプの製品が本機で「4代目」になる。各製品にはいつもソニーが誇る最先端のノイズキャンセリング技術が搭載されてきた。

最新モデルのWH-1000XM4は、ソニーが独自に設計したノイズキャンセリング専用のICチップ「QN1」を搭載する。QN1チップ自体が高い演算能力を持っているが、本機ではさらにBluetoothオーディオ向けのシステム化されたICチップ(SoC)に内蔵されているCPUも併用して、ノイズキャンセリングの精度を一段と高めた。

試してみると、確かに中高音域のノイズに対する消音効果が前機種のWH-1000XM3よりも向上している。特にザワザワとする人の声がより気にならないところに違いを感じとれる。

進化したノイズキャンセリング機能の特徴が生きるシーンとして、在宅勤務環境での使用が挙げられる。家族が一緒に暮らす空間で仕事をしていると、どうしても生活音に集中力を奪われがちになる。逆に家族にとっても、気を使うにも限度があるに違いない。WH-1000XM4のような消音性能の高いノイズキャンセリングヘッドホンを使えば、デスクワークに集中でき、ビデオ会議の音声も聞きやすくなる。家族も気兼ねなく音を立てて生活できるので、互いにぎくしゃくせずに済むだろう。

昨今はアップルのAirPods Proのようにノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスイヤホンも人気だが、WH-1000XM4のようなヘッドホンは、耳の穴を塞がないためより耳に負担が少ない。装着して長時間にわたるビデオ会議に参加してみると、負担の少なさを実感できるだろう。だが、それぞれ装着感には好みがあり、ヘッドホンは暑い夏場には不向きだ。理想を言えば、お気に入りのワイヤレスイヤホンとヘッドホンを見つけて、2台を上手に使い分けたい。

WH-1000XM4の消音効果を自宅で試してみたが、エアコンのファンノイズや屋外で鳴いているセミの声、自動車のロードノイズなど様々な騒音がきれいに消えて驚いた。屋外でもカフェのような大勢の人が集まる場所で使ってみたが、周りの声が気にならないレベルになる。筆者にとってもテレワークに欠かせないアイテムになりそうだ。

ヘッドホンを装着したまま外の音が聞ける「外音取り込み機能」

その便利さの一方で、消音効果が高いノイズキャンセリングヘッドホンを使っていると、在宅勤務中に家族の呼びかけやドアベルが鳴ったことに気づかないことがある。その点、WH-1000XM4にはヘッドホンを装着したまま、本体に内蔵するマイクで外の音を集音できる「外音取り込み機能」がある。iOS/Androidに対応するモバイルアプリ「Sony Headphones Connect」を使えば、22段階で細かく外音取り込みの強弱が変えられる。また右側のイヤーカップを手のひらで覆うようなジェスチャー操作で、一時的に外音が取り込める「クイックアテンションモード」も便利な機能だ。

WH-1000XM4には、ヘッドホンを装着したままユーザーが発話した声をマイクが自動認識し、その瞬間に外音取り込みモードに切り替えて音楽再生をストップする「スピーク・トゥ・チャット」というユニークな機能が加わった。発話が終了すると、一定時間が経過した後に自動で元の状態に戻る。屋外を移動中、ちょっとした買い物の場面などで役に立つだろう。

1000Xシリーズにはソニーが培ってきたヘッドホンの高音質化技術も惜しみなく注ぎ込まれている。そのサウンドは息をのむほど解像度が高く、にじみのないパワフルな低音再生を特長としている。ハンズフリー通話やビデオ会議の機会が増えると、何より「人の声」をとてもクリアに再現できるヘッドホンであることにも気付かされた。

優れたアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドホンは数多くあるが、ソニーの1000Xシリーズは新しく加わった「スピーク・トゥ・チャット」のようにバラエティーに富んだ外音取り込み機能が充実している。ヘッドホンが音楽を聴くためだけでなく、コミュニケーションデバイスとしても進化していることを実感させてくれる製品だ。在宅勤務に役立ちそうな各機能にもぜひ注目してほしい。

山本敦
フリーランスライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経て独立。AI・IoTに関わるスマートオーディオ、4KにVODまで幅広いカテゴリーに精通する。堪能な英語と仏語を活かし、国内から海外のイベント取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。

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