ソニー対抗2社を聴き比べ ノイキャン無線イヤホン「年の差30」最新AV探訪

パナソニックのテクニクス「EAH-AZ70W」(左・3万2000円、税込み、価格は実勢価格、以下同)とオーディオテクニカ「ATH-ANC300TW」(右・2万7280円)

人気が高まる完全無線イヤホン。近年はApple「AirPods Pro」やソニー「WF-1000XM3」の登場により、ノイズキャンセリング機能付きの製品が増えてきた。今回はその中から、Appleやソニーの対抗馬となる製品として、オーディオテクニカ「ATH-ANC300TW」とパナソニックのテクニクス「EAH-AZ70W」をピックアップ。高音質へのこだわりが感じられる2機種を、昭和世代のAV評論家と平成生まれのライターが聴き比べた。

バランス型「ATH-ANC300TW」と高域寄り「EAH-AZ70W」

小沼(28歳のライター) 今回は今年発売されたノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン2機種を比較します。

小原(55歳のオーディオ・ビジュアル評論家) ノイズキャンセリング機能は昨年ソニーが発売した「WF-1000XM3」やApple「AirPods Pro」を筆頭に、搭載機種が増えています。

小沼 テレワークが広がる現在は、同居人の気になる生活音を消すなどの需要もありますね。今回は、ノイズキャンセリング機能搭載で高価格帯の完全無線イヤホン2機種、オーディオテクニカ「ATH-ANC300TW」とテクニクス「EAH-AZ70W」を聴き比べたいと思います。まずはそれぞれの音作りからみていきましょう。

オーディオテクニカ「ATH-ANC300TW」。縦長の直方体のケースが特徴的。カラーはブラックのみ

小原 「ATH-ANC300TW」は全体的にバランスが良いと感じました。クラシックや女性ボーカルを聴きましたが、高域から低域までまんべんなく出ていて、長時間聴いていても疲れにくいと思います。ただそのぶん、インパクトに欠けるかな。多くの人が「良いね」と言っているのを耳にしますが、「どこがすごいのか」とたずねられたら、私ならば少し返答に困る(笑)。

小沼 邦楽、洋楽問わずポップスを聴きましたが、どの曲もしっかり表現されていると感じました。たしかにこのイヤホンならではという音ではないかもしれませんね。「EAH-AZ70W」はどうでした?

小原 「EAH-AZ70W」は分解能が高くて、情報量が多い。音のバランスとしては、やや高域に寄っているかな。低域が薄めで、クールな音だと感じました。

小沼 上品な音だと感じたのですが、それは高域に寄っている音だからなのかもしれません。情報量が多くていろんな音が聴こえてくるのが好きなので、個人的には「EAH-AZ70W」のほうが好きだなあ。

パナソニックのテクニクス「EAH-AZ70W」。エンボス加工のブランドロゴで高級感がある。カラーはブラック、シルバーの2色
注目記事
次のページ
「EAH-AZ70W」は100段階で調整可能
今こそ始める学び特集