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Nekiの西恭平シェフ(右)とeaseの大山恵介シェフパティシエは10年以上前にフランス・アルザスのオーベルジュで共に修業した仲だ

西シェフは「ビストロ・ロジウラ」を辞めて店を出そうと探していたところ、フランスで一緒に修業した大山恵介さんから「兜町で一緒に出しませんか」と声をかけられた。2人は10年以上前、仏アルザス地方のオーベルジュで共に働き、同じ寮で暮らしていた修業仲間だ。

「兜町にはそれまでなじみがなかったけれど、話を聞いたとき、ここから何かが始まるんじゃないかとワクワクした」と振り返る。当初は5月にオープン予定だったが新型コロナウイルスによる外出自粛の影響もあり、まずはランチタイムのテークアウトのみでスタート。6月からランチ営業、7月からディナー営業と徐々に店を通常軌道に乗せていったが、今また閉店時間は午後10時に繰り上げている。

Nekiの店内はカウンターとテーブル席の全27席。日曜定休

西さんを兜町に誘った大山恵介さんがシェフパティシエとして腕を振るうのが、Nekiとビル1つ挟んで並ぶパティスリー「ease」だ。店構えはモスグリーンの落ち着いた雰囲気。店内の半分以上を占めていると思われる大きな厨房から、一つひとつアート作品のようなケーキ類が創り出されていく。

大山さんはフランスから帰国後、代官山の「リストランテASO」や千駄ケ谷の「シンシア」などで経験を積んだ。シュークリームやタルト、ケーキなど約15種類の生菓子のなかにはイートインのみの商品もあり、店内のカウンターに座ってオープンキッチンでのライブショーを見ながらスイーツを堪能できるのはとても贅沢(ぜいたく)だ。

アマゾンカカオのシュークリームなど約15種類の生菓子に焼き菓子やパンなどを提供するeaseの外観

バブル期には米ニューヨークのウォール街や英ロンドンのシティと並んで世界の金融センターと称された兜町。その中心となる東京証券取引所では立会場が閉鎖されて20年以上になる。ディーラーたちは姿を消し、証券会社の移転も進んだ。失われたにぎわいを取り戻すため、「兜町の大家」と呼ばれる平和不動産が今、社運をかけて兜町再開発の大型プロジェクトに取り組んでいる。

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