2020/8/29

服飾雑貨も多彩だ。折りたたみ式のソーラーパネルを搭載し、USB充電ができるバックパックのコリンデザイン「ハイパックソーラー」、超薄型でズボンのポケットに折り畳んで収まるCORES「less is 手ぶらエコバッグ」、ジュエリーにイヤフォン機能を持たせたテイクシングスホームの「Emmesphere Sound Necklace」、文字盤を動く玉の位置により見なくても触って時刻が分かるEone Japan「イーワン」、摂取カロリーや水分バランスを自動で計測できるスマートウォッチのHEALBE「GoBe3」などもラインアップする。

コリンデザイン「ハイパックソーラー」。ソーラー部分は内側に収納することもできる。サイズは430×330×160mmで重量は1300g。見た目よりも軽量でロック機能なども装備する。3万4800円(税別)
和紙のような質感の不織布を使った「手ぶらエコバッグ」は、ユーチューバー「しぶ」のプロデュース商品。Sサイズ1836円(税別)~

「新しい発見と体験をお客様に届け、思いがけない商品やサービスとの出合いを提供したい」とベータ・ジャパンのストアオペレーションマネージャーの堀切陽介氏は品ぞろえに自信を見せる。

新興ブランドのテストマーケティングに活用も

同店では売り場が100ほどの区画(40cm×60cm)に分けられており、出店を希望する企業が、1区画あたり月額30万円の賃料を支払い、自分の売り場を持てる仕組みだ。半年以上の契約が条件だ。

b8ta Tokyo-Yurakuchoの店内。b8taは2015年に米サンフランシスコで創業。現在国内外で26店舗を展開する。アパレル専業の「Forum」も2店舗出店

店内には多数のカメラが設置され、来店客の行動や導線をデータ化、接客するスタッフも顧客の疑問や嗜好をレポートするなど、企業の製品改良や市場調査にも役立てることができる。限られた予算のなかで立地の良い店舗でプレゼンテーションやマーケティングに活用できるというメリットがある。

実店舗を出店する際に大きなハードルとなるスタッフの手配、在庫管理、物流サポートなどをb8taが引き受けるビジネスモデルで、「企業は手軽に顧客との接点を作ることができる」(堀切氏)という。

出店する多くは新興の企業やブランド。「商品説明の際には商品の使い方や機能だけでなく、メーカーが掲げる社会的ミッション、ストーリーから伝えるようにしている」(同)といい、店舗スタッフはすべての商品が説明できるよう教育を受けている。

米b8taは、2019年にロサンゼルス、20年にはサンフランシスコにファッション専門のショップもオープンした。今後、日本でもファッションブランドなどのテストマーケティングなどにも活用されそうだ。

(石井和也)

有楽町店では、カインズやグーグルなどが出品するエクスペリエンスルーム3室を用意。新宿店では、ネットショップ作成サービス「BASE」を利用する加盟店の商品を展示する
「Emmesphere Sound Necklace」はアクセサリーの裏にイヤホンを収納。ジュエリー部分は交換可能だ。1万4800円(税別)
「イーワン」は文字盤の中を動く玉の位置で大体の時刻が分かる。もともと視覚障害者向けに考案されたもの。映画館や商談中など、様々な用途が考えられる。3万7950円(税別)~
摂取カロリー、水分バランス、ストレスレベルを自動計測する世界初のスマートバンド「GoBe3」。睡眠の質やストレス、脈拍、歩数などの計測もできる。2万7182円(税別)

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