Men's Fashion

腕時計の名作「再発見」 今の服と合わせて新たな魅力

時計

2020.9.1

MEN'S EX

飽きるほど見慣れた顔のはずなのにいつもと違う服に着替えるだけでドキリとするほど魅力的に。“今”な服とのペアリングで見せる名作の新たな魅力に惚れ直そう。




CARTIER(カルティエ)

【検証】“アメトラ「タンク」”こそ斬新な好バランス

シャツ2万6000円/インディビジュアライズド シャツ、パンツ2万3000円/ハートリング(以上ユーソニアングッズストア) タイ1万3000円/ブライスランズ(ブライスランズ&コー) ジャケット13万9000円/ドレイクス(ドレイクス 銀座店) ベルト〈スタイリスト私物〉

“タキシードから和服まで無理なく馴染む唯一の時計”と称されるほど汎用性の高い「タンク」だが、今のベストスタイルを考えるなら、マドラスシャツにベージュパンツというアメトラスタイルとの合わせを提案したい。一見は野暮洒落、しかし手元には洗練と華やぎが凝縮された「タンク」。このコントラストがなんとも新鮮なのだ。突飛な組み合わせに感じるかもしれないが、’40~’50年代のハリウッド映画を見ると、実は角形時計を着用する俳優を頻繁に目にすることができる。つまりこの合わせは、歴史にも則った“正統の再発見”というべきスタイルなのだ。

CARTIER タンク ルイ カルティエ

上:1917年より続く「タンク」の原点。手巻き。33.7×25.5mm。18KPGケース。アリゲーターストラップ。 130万8000円

下:世界100本限定の新作「タンク アシメトリック」ウォッチ。手巻き。47.15×26.2mm。18KYGケース。アリゲーターストラップ。 予価279万6000円(以上カルティエ カスタマー サービスセンター)

【調査報告】西口修平さん/ビームス F ディレクター カルティエ「タンク」

他のどんな時計にもない、絶対的個性が「タンク」最大の魅力。ファッション業界のキーマン達から、多くの賞賛を受けている。

カルティエ名作は「タンク」だけじゃない

新作「パシャ」&「サントス」緊急レポート!!

「タンク」と並ぶカルティエの金字塔的モデル「パシャ」と「サントス」から今年、揃って新作が発表された。偉大な系譜の“今”を担う2本は、どのような進化を遂げたのか? そのポイントを解説しよう。

CARTIER パシャ ドゥ カルティエ(右)

防水性とラグジュアリーさを兼備した時計として1985年に誕生し、以来絶大な人気を博してきた「パシャ」。新作はオリジナルのデザインを忠実に継承しつつ、2種類のサイズで展開する。ファンには親しみ深い35mmと、過去になかった41mmだ(写真は41mm)。SSブレス仕様のものにはアリゲーターストラップが付属し、両者を簡単に付け替え可能なクイックスイッチ機能を搭載する。SSケース。自動巻き。9月発売予定。 予価71万円(カルティエ カスタマー サービスセンター)

サントス デュモン(左)

1904年に飛行家アルベルト・サントス=デュモンの依頼によって制作され、現在の男性用腕時計の原型となった歴史的名作。それをモダンにサイズアップした「サントス デュモン」XLに、今年待望の機械式モデルが加わった。最高峰の技術によって極薄に仕立てられた手巻きムーブメント「キャリバー430MC」を搭載することで、機械式とは思えない薄さを実現している。18KPG×SSケース。46.6×33.9mm。アリゲーターストラップ。 82万5000円(カルティエ カスタマー サービスセンター)