日立・冷凍冷蔵庫 温度設定こまやか、クイック冷却も今回の目利き 神原サリー氏

今回取り上げるのは、7月下旬に日立グローバルライフソリューションズから発売された冷凍冷蔵庫「R―KX57N」。冷蔵庫下部にある2つの引き出しを「冷凍・冷蔵・野菜」の収納用に温度帯を切り替えられる「ぴったりセレクト」や、冷蔵室全体を約2度の温度帯に設定することで食品の鮮度が長持ちする「まるごとチルド」の機能を備えた独自性の高いモデルだ。定格内容積は567リットル。価格は43万円前後。

日立グローバルライフソリューションズの冷凍冷蔵庫「R―KX57N」

子育て中は冷凍の食材が増えるが、年齢を重ねるにつれて野菜重視になるなど、家族構成やライフスタイルの変化で購入する食材の種類や量は変化する。野菜重視派なら上段を野菜室に、冷凍機能を存分に活用したいなら2段とも冷凍室にするなど、どんな暮らしにもフレキシブルに対応できる。通常の冷蔵庫は冷蔵室下部に引き出しを設け、チルドやさらに温度の低いパーシャルにしているが、その容量は限られる。このモデルは冷蔵室内が丸ごとチルドの温度帯のため、肉や魚などの生鮮食品以外にも今はやりの作り置きの食品も安心して保存できる。

神原サリー氏

いずれも2019年発売モデルに初搭載された機能だが、購入者のアンケートなどをもとにブラッシュアップさせている。フラップを活用した新風路構造により、冷凍モード設定時には直接冷却、冷蔵・野菜モード設定時には食品に直接風が当たらない間接冷却を可能にしたことで、野菜の保鮮性能が向上。葉物野菜が1週間しおれずに保存できるとしている。冷蔵室には棚のどこに置いてもすばやく冷やせる「クイック冷却」機能を加えて利便性を高めている。

残念に思うのは、前面の扉がリサイクルするのが難しいガラス面材でできていることだ。SDGsの17の目標の中にも「つくる責任、つかう責任」が挙げられている。こうしたサスティナブルな時代において、ガラス面材を業界に先駆けて手掛けてきた日立が次の提案をする時が来ているのではないか。鋼板、鉄板を使った美しいデザインを望みたい。

(家電+ライフスタイルプロデューサー)

[日経産業新聞2020年8月20日付]

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