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メインの平台にビジネススキル系の類書と並べて展示する(リブロ汐留シオサイト店)

メインの平台にビジネススキル系の類書と並べて展示する(リブロ汐留シオサイト店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。先週は盆休みと重なったためか、来店客はふだんより少なめだった。全体の売り上げは回復基調だが、ビジネス書に関しては強い売れ筋が出てこない印象だという。そんな中、2週にわたってベストセラー上位に入ったのは、東大生が「頭のよさのテクニック」を実践可能なスキルとして伝授する思考法の本だった。

『東大読書』『東大作文』に続く一冊

その本は西岡壱誠『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』(東洋経済新報社)。著者は現役の東大生。2年前、『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書』(同)で東大生の読書法をわかりやすく披露し、これがベストセラーになった。その後も『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文』(同)を刊行、東大在学のまま思考法や勉強法、その指導法などを教えるビジネスを展開する会社を起業している。

今回の本は東大生の思考法に焦点を当てる。著者は偏差値35から2浪して東大に合格した。その方法論はシンプルで、「頭のいい人のやり方、思考法をパクリまくった」のだという。その思考法を「誰でも再現可能な思考法、もともとの頭の出来に関係なく実践可能なテクニック」として5つの思考回路にまとめたのが本書だ。

日常の解像度を高める5つの思考回路

著者によれば、東大生の特徴は日常生活の解像度が高いことだそうだ。だから「一を聞いて十を知る」というように物事が相互に関連づけられ、様々な視点で発想することや目的を明確にして説明したり、事の本質をとらえたりすることができる。その思考回路を著者なりに分解すると、原因思考、上流思考、目的思考、裏側思考、本質思考の5つになる。

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