防災グッズで安心感を購入する

防災用品のチェックシートも同こんしているので、定期的に見直す際に役立つ

バッグの中には付属の防災用品を入れてもスペースに多少余裕があったので、気になるアイテムを自分で追加すればいいだろう。個人的には、スマホ等を充電するモバイルバッテリーは、いつでも用意しておきたい。太陽光で充電できるソーラータイプだと、避難所ではさらに重宝するはずだ。また、内蔵バッテリーを搭載したモバイルプロジェクターがあれば、スマホの防災情報を大画面で見られる。以前紹介したようなモバイルプロジェクターは平時にも使いたいので、防災バッグに入れておくことはしないだろうが、サッと持ち出せるとよいだろう。記事「津田大介 モバイルプロジェクターで『巣ごもり快適』

防災グッズは一度買えば数年間は気にする必要がない。「安心を買う」と思ってこの機会に用意しておくとよいだろう

最初に話した通り、防災グッズは買っても使う機会がほぼないため、必要とは思いつつ用意をしていない家庭も多いだろう。だが、日本は地震をはじめ災害が多く、いつ避難を迫られるか分からない。一度購入したら、非常食などを交換するまでの数年間は防災グッズのことを考えなくてもよい。そう思えば、コロナ禍など危機意識が高まっているこの機会に、備えておくのもいいだろう。

津田大介
ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。近著に「情報戦争を生き抜く」(朝日新書)。

(構成 藤原達矢=アバンギャルド)