スーパーカーでゴルフ 男の夢かなえるマクラーレンGT

少しくらいの不便は楽しみのうち

リアのラゲッジスペースには8型のゴルフバッグがぎりぎり2個積めた
フロントにも150リットルのラゲッジスペースを用意。着替えなどの手荷物はこちらに納まる

いよいよプレー前日。クルマを借り出し、自宅前に置いた。第一印象は、普通のマクラーレンとなんら変わりはない。つまりオーラたっぷりのスーパーカーだ。後部のラゲッジを拡大するためだろう、全長は現行ラインアップのトップレンジであるマクラーレン720Sよりさらに約14cm長い。だがラゲッジによりスタイルが破綻するどころか、かえってリアに今まで以上の曲線美が与えられた。大きな荷物カゴが取り付けられたロードレーサーのような不自然さはまったくない。リアのラゲッジ容量はなんと420リットルもあり、これは今年デビューしたフィットとも肩を並べるほどの広さだ。

とはいえ、荷物の積み下ろしは楽ではない。ボディーを傷つけないよう細心の注意を払いながら慎重にゴルフバッグを積もうとすると、必然的に腰を曲げた苦しい姿勢を強いられる。積み込んだ後は、急ブレーキ時に荷物が運転席に飛び込まないようゴムネットで固定しなくてはならない。まあ、スーパーカーでゴルフに行くという究極の楽しみと比べたら、これくらいの手間暇は何でもないのだが。

移動を楽しみに変える極上の走り

運転席の後ろに620ps(馬力)を発生する4リッターV8エンジンを搭載

当日は余裕を持ってワインディングを楽しむべく、いつもより早く起床。そもそもゴルフ当日は早めに起きてしまうものだが、この日は特別だ。ただし早朝の住宅地では少々気を使う。エンジンサウンドが大き過ぎるのだ。イグニッションスイッチを押すと「ガオッ」と猛獣の叫び声のように4リッターV8が立ち上がり、アイドリングもやたら騒がしい。出発直前にエンジンをかけて、そろりと走り出すが、それでもうるさかっただろう。ご近所のみなさん、ごめんなさい。

走り出すとスイッチ一つでフロントノーズが約2cm上がる標準装備の電動リフターの存在がありがたい。車高が極端に低く、視界良好とはいえないスーパーカーで都会を走る上で、この手の装備は大きな安心感につながる。

そして大通りに出れば、そこからはバラ色だ。アクセルを踏み込むと、気分はまさに路上を走るフォーミュラレーサー。圧倒的に太く濃厚なトルクと、マクラーレンならではの、重厚なエンジンサウンドに包み込まれる。すぐに眠気はすっ飛び、ステアリングから伝わってくるダイレクトかつ繊細なフィーリングをひたすら楽しんだ。

注目記事
次のページ
スーパーカーの楽しみを十二分に堪能
今こそ始める学び特集