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肩こり・腰痛対策支援アプリによって 働く人の心身のメンテナンスをしている福谷直人さん

政府が、7割の社員の在宅勤務要請へと動いています。そろそろテレワークに慣れてきた方も多いのではないでしょうか? その一方で、「テレワークの方は、出社勤務している方に比べて、3倍も腰痛が多い」という調査結果が出ています。その腰の違和感を、「なってしまったものは仕方ない」「とりあえず湿布で何とかしよう」などと諦めていませんか? 実は、ビジネスパーソンには、抱えてしまった腰痛を無視できない大きな理由があるのです。そこで今回は、『「腰が痛い」と思ったらとにかく読む本』(日経BP)の著者の一人で、企業向けに肩こり・腰痛対策支援アプリ"ポケットセラピスト"を提供している福谷直人さんに、ビジネスパーソンが腰痛になることの大きなデメリットと、自分でできる対策法をうかがいました。

◇    ◇    ◇

みなさんこんにちは、福谷です。

冒頭で紹介があったように、当社が産業医科大学と共同で行なった調査で、「出社勤務者とテレワーク者の腰痛に悩む社員の割合を調査すると、テレワークをしている社員は、出社している社員の3倍も腰痛が多い」ということが明らかになりました。

テレワークをされている皆さん、運動不足や腰痛・肩こりに悩まされていませんか? 

突然ですが、クイズです。

500人規模の会社を想像してください。この会社は、年間いくらくらい、「従業員の腰痛による生産性低下」で損失を被っていると思いますか? 次の3つの選択肢から選んでください(ただし、この会社の従業員の腰痛保有率は、日本人の腰痛保有率とほぼ同じとします)。

(1)約800万円  (2)約1000万円  (3)約1500万円

さて、腰痛によって生産性はどのくらい低下していると思いますか?

「腰痛であること」そのものが生産性を下げるわけではない

『「腰が痛い」と思ったらとにかく読む本』(日経BP)

『「腰が痛い」と思ったらとにかく読む本』(日経BP)

正解は、「(3)約1500万円」です。「腰痛がある人が、それを我慢して仕事をすることによって、どのくらい生産性が低下しているのか」を調べた研究によると、腰痛のある人もない人も含めた従業員全員の平均として、「1人当たり約3万円」もの損失が、腰痛によって生まれているといいます。

そう、実は、腰痛であることはそれだけで、能力発揮を妨げ、集中力を低下させ、業績を下げるということが明らかになっているのです。

テレワークへの移行に伴って、より結果を求められるようになった方は、なおさら見過ごせない数字でしょう。

このように、腰痛はそれだけでビジネスにとってはハンディともなるわけですが、実はさらなる研究で、腰痛による生産性低下は、「自分で腰痛をマネジメントしよう」と科学的に、前向きに取り組むことによって挽回できることが明らかになっています。

それは、腰痛マネジメントが、仕事や人生のプランニングやマネジメントにも通じるからです。

では、腰痛になってしまったら、いったいどのように対処すればいいのでしょうか? ここでは4段階に分けてお伝えします。

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